はじめまして2009/05/11

日本を代表する山、富士山が見える湘南の片田舎。湘南にもそんな場所はあります。実際に私の暮らしている場所は、それほど片田舎ではありませんが、自分の頭の中はというと片田舎そのもの。

そんな「片田舎の目」で、日本を含めて、世界中の人たちのさまざま人の意見を目にすると、いろんな疑問が湧いてきます。そんな疑問に対する答えに至る道が見つけられれば...、そんな思いで書くブログです。「片田舎の目」で見える湘南のいろんな風景も紹介できればと考えています。

検察と小沢さん、どっちが怖い?2009/05/11

民主党小沢さんの秘書逮捕については、摩訶不思議な状況が続いている。逮捕された大久保さんはいまだに留置場の中なんだろうか?政治資金規正法の「虚偽記載」とやらで立件されて、海外に逃げることもないであろう大久保さんを2ヶ月以上にもわたって拘留する法的な正当性はどこにあるんだろうか?「虚偽記載」とやらで即刻逮捕されるなら、同じ西松建設の政治団体から献金を受けていた自民党代議士の秘書はなぜ逮捕されないんだろうか?もっと広げて、経団連企業などが作っているであろう政治団体から献金を受けている政治家の秘書はなぜ逮捕されないんだろうか?

ずっとこの件を見ていると、今回、検察のやっていることは「恣意的」としか考えようがなく、「怖い」そのものでなかろうか。大久保さんを拘留しているように検察は絶大の権力を持っている。日本国民は選挙を通し政治家を動かすことによってしか、その恣意性を正すことができない。正されることがなければ、検察は恣意的に行動し続けることができる。このことと比べたら、小沢さんの受けた献金など、ちっぽけなことで、おまけに現実に立件されたことと言えば「虚偽記載」。さらには、その「虚偽記載」とやらが政治資金規正法違反に当たるのかどうかも疑わしい代物だ。

検察ばかりでなく、2006年に起きた高知白バイ事故をはじめとして、警察・検察・司法へとつながるシステムの動きは異様である。俺っちらは、司法をも巻き込んだ警察検察国家に日本がなるか、それとも小沢さんを支えて政権交代を実現することによってその流れを阻むかの岐路に立たされているような気がする。

green shoots2009/05/11

ネットでは世界的に超有名らしいRGE MonitorというサイトにあるNouriel Roubiniという方のブログを見ていたら、「green shoots」という熟語に何回かぶつかった。こんな使い方をする。

Many analysts and commentators are pointing out that the second derivative of economic activity is turning positive (i.e. economies are still contracting but a slower rather than accelerated rate) and that green shoots of an economic recovery are blossoming. (多くのアナリスト、コメンテータは経済活動の二次導関数はポジティブになってきており(すなわち、経済は依然収縮しているが、その速度が加速するのではなく、鈍化しており)、経済回復の芽が開きつつあると指摘している。)
出典:RGE Monitor 2009 Global Economic Outlook (Q1 update)

"green shoots"、「緑色の芽」、「兆し」ってなところだろうか。ちなみに、日本と同じで、Many analysts and commentatorsの指摘は米国でも疑われているようで、上記の紹介した文章の後、RGE Monitorのアナリストは、世界経済は依然として収縮真っ最中(global economic contraction is still in full swing)と分析している。

ワロタ、小沢代表辞任報道2009/05/11


夕方に小沢代表辞任会見が報道されていた。日本の政治に無関心だった俺も、最近は少しは報道を見るようになった。小沢さんは存外サバサバして、笑顔を浮かべ、何となく笑ってしまった。いろんなブログを見ていると、まあ古狸の小沢さんのようだから、何か策略もあるのだろう。

いくつかの局の報道を見ながら俺がワロタのは、フジテレビのFNNスーパーニュースを目にしたとき。そこには、三宅久之さんという評論家がコメンテータとして登場し、キャスターの安藤優子さんがコメントを求めていた。河野太郎さんと写った三宅久之さんのこんなポスターを日常的に目にしていた俺としては、安藤キャスターのくそ真面目な顔と三宅さんのとぼけ顔がおかしくなって吹き出してしまった。

「小沢vs検察」戦争 - 一国民から見た損得勘定2009/05/12

少し挑発的な見出しかもしれないが、俺には、小沢代表の秘書逮捕から辞任表明に至る今回の一連の出来事が「小沢vs検察」戦争というように見える。そのような見方をしたときに、税金を払っている一国民としてどっちの応援をした方が得なのか、その損得勘定をしてみたい。そのためには、とりあえず、自分が一連の出来事をどのように認識しているのか、整理する必要があるだろう。

秘書の大久保さんが逮捕された直後の会見で、「衆院の総選挙が取りざたされている時期において、このような今までやられたことのなかったような異例の捜査が行われたことに関して、私は非常に政治的にも法律的にも不公正な国家権力、検察権力の行使だというふうな感じを持っております」と語ったことは余りにも有名な事実である。この発言に対しては河村官房長官などから批判が出たが、実際のところどうなのだろうか。これまでの経過を辿ると、次のようになる。

・ 大久保秘書、政治資金収支報告書の「虚偽記載」違反で起訴。つまり、大久保さんが西松建設からの献金を政治団体からの献金と偽って記載したという違反である。

では、西松建設の政治団体から献金を受け取った政治家は他にいなかったのだろうか?今や注意してニュースを追っている人なら誰でも知っているようにいたのである。名前を列挙すると、次のとおり。

◆自民党◆
二階派、二階俊博(経産相)、尾身幸次(元財務相)、加藤紘一(元幹事長)、藤井孝男(元運輸相)、森 喜朗(元首相)、藤野公孝(元参議院議員)、山口俊一(首相補佐官)など
◆民主党◆
岩手県連、山岡賢次(国対委員長)
◆改革クラブ◆
渡辺秀央(代表・元郵政相)
◆国民新党◆
自見庄三郎(副代表・元郵政相)
ソース:赤旗、西松建設政治団体資金提供 全容わかる

となると、これらの方々の秘書は、西松建設の政治団体からの献金を西松建設と記載して政治資金収支報告書を提出したのだろうか?俺が覚えている限り、「他の政治家の秘書は西松建設と記載しているのに、大久保秘書だけが政治団体名を記載した」なんて報道はないから、皆さん、西松建設の政治団体名、「新政治問題研究会」、「未来産業研究会」を記載したのだろう。

となると、小沢さんの秘書の大久保さんと同じように西松建設の政治団体から献金を受けて、同じようにその政治団体名を記載した秘書さんとの違いは何か?ということになる。

で、結論は金額の違いだけ。

小沢民主代表 3100万
尾身元財務相 2080万
二階経産相 868万

この程度の金額の違いだけで大久保さんは起訴されて、未だに拘留されているんだろうか?「虚偽記載」が起訴理由になっているから、それほど金額は重大とも思えないが、それほど検察が重大と思うなら、少なくとも、尾身さんの担当秘書も逮捕、起訴、拘留されるのが適当じゃないだろうか。2080万というのは大きな金額であり、とても、説明なしに納得できる金額ではないと思える。

金額以外の違いはあるんだろうか?

俺が考える限りでだが、もし法の下の平等ということを前提にするなら、違いはない。ただし、法の下の平等ということを前提にしないなら、違いはある。野党の、民主党の、小沢さんの秘書ということだ。しかし、これを言ってしまうと、野党の党首は企業の政治団体から献金を受けるな、ということになってしまう。

ここまでで俺の認識に誤りはないだろうか?「国策捜査」という言葉が氾濫しているが、それ以前に俺は、検察が「恣意的」としか考えざるをえない行動を何でしたのか説明を求めたいと思う。公文書の誤りなんて誰でもあるだろうから、「虚偽記載」だけで、また同じ「虚偽記載」でも逮捕、起訴、長期拘留が何を基準に決まっているのかと考えると、空恐ろしい気がするのだ。...続く