やっぱり変な米国金融改革案2009/07/08

オバマさんが提案している金融改革案はやっぱり変だよなあ。呼び方だけ見てると何か日本の「骨太」なんてのを思い出しちゃうけど。金融機関が自ら選ぶ、監督局とも呼べないような前の金融監督局(Office of Thrift Supervision (OTS))に問題があるのを認めて解体するたのはいいにしても、今度はそれに代わる金融機関の監督役が連邦準備銀行を統括する米連邦準備制度理事会(FRB)。

「オバマ大統領が示した約70年ぶりとなる大幅な金融改革案には、消費者金融商品の監督機関設置や、米連邦準備制度理事会(FRB)による大手金融機関の監督、ヘッジファンドやプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社への連邦調査の実施などが盛り込まれている。」
出典:ブルームバーグ 米大統領:金融「包括的改革」案を発表-監督強化へ
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a2ijOVnHc.FI

最近のは公開されていないようで古い資料になるけど、結局、FRBの株主には今回のサブプライムから始まる金融危機で詐欺まがいをやったゴールドマン・サックスとかが入っているんだもんね。で、それらが公的資金注入を受けて、おまけに、この案とやら作って提案しているのが、元ニューヨーク連銀総裁で財務長官のガイトナーとか元ゴールドマンとかの連中。

1. ロスチャイルド銀行・ロンドン
2. ロスチャイルド銀行・ベルリン
3. ラザール・フレール・パリ
4. イスラエル・モーゼス・シフ銀行・イタリア
5. ウォーバーグ銀行・アムステルダム
6. ウォーバーグ銀行・ハンブルク
7. リーマン・ブラザーズ・ニューヨーク
8. クーン・ローブ銀行・ニューヨーク
9. ゴールドマン・サックス・ニューヨーク
10. チェース・マンハッタン銀行・ニューヨーク
出典:日本語Wikipedia

まるで泥棒が米国の金融政策をみんな決めているみたい。仲間内で手に入れられるものは今のうちに何でもかんでもって構図になっているような。規制当局が規制される側に乗っ取られた。これがregulatory captureってことだろうか。

コメント

_ たまごごはん ― 2009/07/11 07:45

私も同じ疑問をもっています。次のURLには以下のような文章があります。疑問は解消されないのですが。

http://moritagen.blogspot.com/2009/07/blog-post.html

8. どうしてアメリカ大統領は、イルミナティの所有する連邦準備金システムの支配を助長しているのですか?

もうすぐあなたたちは”光るものはすべて金ではない”ことが分かるでしょう・・・つまり、それは実際には金なのですが、でももう彼らの金ではなくなるということです。連邦準備銀行がイルミナティのトップの指図で強化されているように見えるかもしれませんが、彼らはパニックに陥っているんです。なぜなら彼らの金融システムと巨大な富が彼らの支配から流れ出て行っているからです。僕たちがこれまでのメッセージで言ってきたように、連邦準備金制度は、それ以外にも何世紀にも渡って世界中の経済と商業を操ってきた不正で偽善的な策謀と一緒にすべて排除されるでしょう。

_ masa ― 2009/07/11 17:22

「たまごごはん」さん、コメント有り難うございます。紹介されているリンク先の方も少し読んでみました。

本当に深い疑問だと思います。オバマさんがどのような人物なのか。現在のところは、あたかもFRBの方がうまくオバマさんを操っているように見えます。そして前のブッシュのように単なる頭の悪い大統領であれば、現在の事実を事実としてそのまま見ることができます。しかし、オバマさんはブッシュのような大統領ではないし、違うところがいくつも見える。そして、今回のサブプライムで演出されたバブルは、金融詐欺の最終段階と言える。だからこそ、米国金融システムは一種に崩壊して、後始末を税金に頼ることになった。これ以上にFRBが仕切る金融資本は何か打つ手があるのか?

なかなか面白いパズルではあります。

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