「政権交代」と「戦争責任」2009/07/09

「政権交代」と「戦争責任」などと書くと、どういう関係があるんだと思われる方もいるかもしれないが、「政権交代」がはっきりと視野に入ってきた最近の動向の中、朝日新聞とその系列のテレビ朝日の報道、政党では共産党の動きを見ると、密接に関連していることが分かるのではないだろうか。「戦争責任」が問題になるとき、一番活発な動きするのはどこか、他ならない朝日であり、共産党ではないだろうか。

朝日も共産党もともに中国を利するとして「アカ」とか呼ばれてきたが、実際のところ、「戦争責任」を最も問題にしたいのは、その都度騒ぐ、中国や朝鮮ではなく、東京裁判を仕切った米国ではないだろうか。黄色人種でありながら、米欧に楯突いた日本に対する支配を恒久化し、心理面からも徹底させることができる。そもそも東京裁判自体がその目的でやったことだろう。この視点から考えると、「政権交代」を前にした朝日の報道や共産党の動きが一つの構図の中に浮かび上がってこないだろうか。

「意見の対立」というのは演出されたものであり、その向こう側にいて操っている米国の姿を隠す働きをする。日本と事情が異なるが、演出された意見の対立というのは、イラク、アフガン戦争に関する米国で典型例が見られる。ご承知のように米国は民主党と共和党の二大政党制だ。何事につけ、この中に意見は集約される。当然、この2大政党の枠内に入らない意見はあるのだが、マスコミなどを通じて2つの政党の意見に集約されてしまう。で、例えばイラク・アフガン戦争はどうなったか?民主党オバマはイラク撤退を表明していたが、現実には、戦闘部隊は18ヶ月、全部隊は2011年の終わりまでに撤退であり、物忘れが激しい米国民がイラクのことなど忘れてしまうであろう、ずっと先のことである。むしろ、現実の動きとしては、オバマのいうイラク撤退どころか、ブッシュ政権の時よりイラク、アフガン戦費は増え(赤字垂れ流しで何と1,000億ドル、10兆円!)、新しい基地の建設まで行われているとの報告まである。

「 Meanwhile, the Democratically controlled Congress just passed a war-spending bill that allocated over $100 billion more for the ongoing occupations of Iraq and Afghanistan, and the military (and military contractors) in Iraq is busily expanding and augmenting new bases in rural areas of Iraq. In fact, they are even building new bases in Iraq.」
出典:US Occupation of Iraq Continues Unabated by Dahr Jamail-san
http://www.truthout.org/070609J?n

つまり、常識的に考えて、民主党と共和党という二大政党の向こう側に意見の対立を演出して、操っている者がいるということではないだろうか。現実にやることは大して変わらない。日本はまだ二大政党制になっていないが、「演出された意見の対立」という構図はまったく同じだ。この対立の枠組みが現実世界で壊れるにつれ、演出は演出であることが暴かれ、俺たちの目の前に本当の姿が晒される。そして、向こう側で笑いながら見ていた者たちは、別の「意見の対立」の枠組みを考える。それがダメなら...