イランとウイグル地区のデモ2009/07/13

イランの後に続くように出てきた中国ウイグル地区の暴動。例えば、その状況を映したこのような映像。

iran violence(デモではないけど)
http://www.youtube.com/watch?v=bcQ2iAbO8fw

中国 新疆ウイグル自治区、死者140人に
http://www.youtube.com/watch?v=9Zve5Qoaaj8

政府側と反政府側のどちらがいいというのではなくて、問題は当初メディアに出てきた撮影者の位置に注目して欲しいんですね。イランの場合は、ほぼ暴動を起こしている側あるいはデモ側から映した映像が出てきたのに対し、ウイグルの方は政府側(つまり、警察側)から映した映像なんですね。これが何を意味するか?

一般常識として、映像をとってニュース配信するというのは、まあそれなりに政府側から特別待遇されている人たちがやること。ということは、当初は、政府側から映した映像が出てくるのが自然。なぜなら、当初は、反政府側の人たちが何をやらかすかまだ分からっていないわけです、反政府側から撮影することは非常に危険を伴う。にもかかわらず、覚えている限り、当初、イランから出てきた映像は圧倒的に反政府側、つまり、デモをやっている人たちの側からのものが多かった。これは何を意味するのか?

逆に、ウイグル地区の場合は、当初は政府側、つまり警察側からのものが出てきた。常識的には、これが自然な形。そのうち、実情が分かると、反政府側に入って撮影する人が出てくる。ただし、一つ不思議なのは、政府側の方は撮影している人は特定しているはずで、それをなぜ配信させたかなんだよね。没収することだってできたはずなのに。

...なんて、つらつら考えてしまうのですが....