「私は自殺しないことをここに宣言する。」2009/08/04

普段、一般のテレビや新聞にだけ触れていて、たまたま、このブログを訪れてしまった方は、「私は自殺しないことをここに宣言する。」という見出しを見て、「このブロガーはちょっと頭がおかしいのでは」とか「オーバーな」とか「どこの国のことを言っているんだ」とか思われるかもしれない。いずれにしても、数多くあるブログとは違うという違和感を感じられるだろう。

しかし、ロサンゼルスに移送された三浦和義さんが当地の刑務所に収監されるやいなや自殺したとの報道が流れたのは、ついこの間、昨年の10月のことだ。彼は米国自治領サイパンで逮捕され、そこに半年以上も拘留(半年以上も拘留?)された後、ロサンゼルスに移送された。

見出しの「私は自殺しないことをここに宣言する。」と宣言された方は日本にいて、日本の刑務所に収監された。「痴漢で懲役4ヶ月」の刑を受けた彼の弁護団は、昨日、声明を発表した。この日本で「私は自殺しないことをここに宣言する。」と宣言せざるを得ない状況とは、どのような状況なのか?彼は狂っているのか?妄想癖があるのか?...

推理小説の世界ではなく、日本の現実そのものが、よく書かれた推理小説ばりの奇っ怪さで広がっている。

植草一秀氏の刑事事件弁護団声明
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-4cbe.html

*圧倒的大多数の日本国民の敵は具体的にどんな連中なのか...2009/08/04

圧倒的大多数の日本国民は、さまざまな思いがあるにしても、日本が平和で、また自分たち同様、他の国民も平和で安定した生活が送れることを願っているだろう。しかし、ごく少数ではあろうが、そうした国民を騙し、自分たちの金儲けをさらに完成させたいと虎視眈々と狙っている連中がいる。

その意味では、8月3日付けの次の朝日新聞の記事は非常に価値がある。誰が、圧倒的大多数の国民を騙そうと狙っているのか、明確に特定する手立てとなる内容だからだ。

自公政権4年に「及第点」与えず 9団体が実績評価
http://www2.asahi.com/senkyo2009/news/TKY200908020168.html

「自公政権4年に「及第点」与えず」などという見出しに騙されてはいけない。一般国民が思っている視点とはまるで視点が違うのだ。つまり、この記事で注目すべきは、圧倒的大多数の国民が問題にしているであろう年間自殺者数やワーキングプア、日本郵政問題について、圧倒的大多数の国民とはまるで違う見方をして、自公政権を評価していることだ。例えば、このように。

「「小泉改革」の後退だとして厳しい意見が相次いだ。」

そして何よりも極めつけは、現在の日本の状況をもたらした元凶、とほぼ誰もが見なしている張本人が代表を務める団体の評価が掲載されていることだろう。この記事に出てくる次の団体を仕切っている連中とは、どのような連中なのか、同一人物が団体間で重複していないの、日本郵政に関わっていないのかなどなど、なかなか興味深い。

「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)- 朝日が記事にした自公政権に対する政策評価をまとめた団体
【経済同友会】企業経営者が個人参加する経済団体
【連合】日本最大の労働組合団体。民主党と友好関係
【日本青年会議所】若手経営者らによる社団法人
【PHP総研】故・松下幸之助氏が創設したPHP研究所のシンクタンク
【言論NPO】北川正恭・元三重県知事らが参加する非営利法人
【日本総研】三井住友系のシンクタンク
【構想日本】無駄削減のための「事業仕分け」などを提唱するシンクタンク
【チーム・ポリシーウォッチ】竹中平蔵元経済財政相ら「小泉改革」ブレーンらで構成する専門家集団
【全国知事会】都道府県の知事でつくる組織

【チーム・ポリシーウォッチ】はなかなか分かりやすくて、いいではないか。顔写真付きで、売国奴竹中のお仲間を紹介してくれている。皆さんにもぜひ調べていただきたい。時間さえあれば、ネットで簡単に調べられる。

ポリシーウォッチについて
http://policywatch.jp/pages/1

騙されるな、昨日の「朝日」一面トップ記事2009/08/04

ネットをざっと見ていると、昨日の朝日一面トップ記事にかなりの人が騙されているようだ。

自公政権4年に「及第点」与えず 9団体が実績評価
http://www2.asahi.com/senkyo2009/news/TKY200908020168.html

この記事で書かれていることは、一般の国民が基準にしている自公政権の評価ではない。記事にあるように、「小泉改革」を是とする、つまり、「小泉改革」をもっと進めろという団体(「評価したすべての団体が」とはまだ断定できないが)の評価なのだ。

「「小泉改革」の後退だとして厳しい意見が相次いだ。」

つまり、小泉以降の自公政権は「小泉改革」をちゃんと進めなかったら悪いと言っている。以下に全文を紹介しておこう。

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自公政権4年に「及第点」与えず 9団体が実績評価
2009年8月2日22時39分印刷

 総選挙を前に、民間のシンクタンクなど9団体が2日、前回総選挙以降の自公連立政権の政策実績評価を発表した。4年間で首相が3回交代し、自民党が前回のマニフェスト(政権公約)で掲げた政策を説明なく修正していることに批判が集中。「小泉改革」の後退だとして厳しい意見が相次いだ。

 学者や経済人らでつくる「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)主催の政権実績検証大会で、9団体が「政権運営実績」と「政策実績」をそれぞれ100点満点で評価。各団体独自の基準に基づくものの、60点以上の「及第点」をつけたところは一つもなかった。

 政権運営では、公約通り郵政民営化を実現させた小泉政権が評価される一方、「政権が代わったら、総括がないまま(政策が)変わっている」(工藤泰志・言論NPO代表)ことが問題視された。連合は最低の20点をつけている。

 政策面では、郵政民営化や教育基本法改正、国民投票法の成立などを評価する団体が多かったが、麻生政権による財政健全化目標の先送りなどに「十分な説明がなされていない」(日本総研)と不満が出た。

 政策が変わってしまったことで前回公約の達成度を測ること自体が難しく、「マニフェストの賞味期限は切れていた」(永久寿夫PHP総研常務)という声も上がった。経済同友会の桜井正光代表幹事は「マニフェスト自体が国民に契約をするということに到達していない」と語った。

■政策評価を発表した団体

【経済同友会】企業経営者が個人参加する経済団体
【連合】日本最大の労働組合団体。民主党と友好関係
【日本青年会議所】若手経営者らによる社団法人
【PHP総研】故・松下幸之助氏が創設したPHP研究所のシンクタンク
【言論NPO】北川正恭・元三重県知事らが参加する非営利法人
【日本総研】三井住友系のシンクタンク
【構想日本】無駄削減のための「事業仕分け」などを提唱するシンクタンク
【チーム・ポリシーウォッチ】竹中平蔵元経済財政相ら「小泉改革」ブレーンらで構成する専門家集団
【全国知事会】都道府県の知事でつくる組織

自公政権4年に「及第点」与えず 9団体が実績評価
http://www2.asahi.com/senkyo2009/news/TKY200908020168.html
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