原油取引、ドル建てから通貨バスケット制へ!? 22009/10/07

英インディペンダント紙に載ったロバート・フィスクさんの記事に対する各方面の反応はなかなか興味深い。それぞれがどのような立場にあるのかを明らかにしてくれる。日本での最近の出来事で言えば、例えば、政権交代を歓迎するような発言を普段していた連中が、現実に政権交代を目の前にすると、やたらと民主党の悪口とかを言い出し、政権交代に真っ向からケチをつけるのに似た状況だ。金融経済に興味のある方は、この記事に対する反応をネットで見回すのも面白いかもしれない。

原油取引、ドル建てから通貨バスケット制へ!?
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2009/10/06/4617788

実際に海外との取引をやった経験がある方なら、ドル建てでやることのあほらしさをいやというほど知っているだろう。単純化すれば、半年契約で10万ドルの仕事をして、半年後に10万ドルもらったところで、すでにドルは減価。こんなアホらしいことはない。ドルの減価の方向にあることは100%確実なわけで、最初から減価を見込んで契約額を決めるか、為替変動があったら、その差額を払うように契約するか。それだったら、最初からこちらの通貨で支払ってもらうか、他の形式での契約にした方がいい、ってことになるんでなかろうか。