米国隷従と談合報道2009/12/23

忘れないように、紺谷典子さんの『平成経済20年史』さんに記されている、今から10年以上も前の平成9年日米通商会議で当時の自民党橋本首相の発言「米国債を売りたいと思った」に対するマスコミ、旧大蔵省の反応を重要な事実としてもう一度紹介しておこう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 日本は、当時(1997年)、世界一の外貨準備高を誇っていた。その大半が米国債だ。その日本が米国債を大量に売れば、米国経済へのインパクトは大きい。つまり、橋本首相は、日本にもカードがあるとほのめかし、無理難題はほどほどにと、やんわり押し戻したというわけだ。
 米国のマスコミの多くが、この発言(橋本元首相の「米国債を売りたいと思った」という発言)を「威嚇」と受け止めた。「どうせ売れやしない」「売れば円高が進むから、困るのは日本の方だ」と反撃したのも、まあ当然というものだろう。
 解せないのは、日本のマスコミが「失言」と決めつけて、「不用意」「軽率」「うっかり」と批判的だったことだ。「米国の株価だけでなく、日米関係を危険にさらした」「米国が怒ったらどうする」「外貨準備の半分を金で持つのは不可能だ」と、まるで米国の新聞のようなのだ。
 日ごろ、日本のマスコミは、日本の政治家の存在感のなさ、国際的発言力のなさを、慨嘆していたはずである。それなのに、発言力を行使すると、あわてふためいて外国に気を遣うのはなぜなのか。

 世界競争の時代、各国は自国の利益を守るのに必死である。日本の首相が自国の影響力を世界に思い出させたのがそんなに悪いことだろうか。
・・・・・
 この程度のかけひきは、どこの国だって行っている。もっと露骨な圧力や介入もめずらしくない。どこよりも米国自身がそうである。橋本発言を評価する声がEUにあったのは、彼らも米国の横暴を感じていたからだ。
 誰よりもあわてたのは大蔵省だった。橋本首相の名前で、「誤解を招いたのは遺憾、真意は違う」と即座に訂正コメントを発表。蔵相も時間も、「これまで一度も売ろうと思ったことはないし、今もそうだ」と同じ表現で釈明に努めた。実質的な首相発言の否定である。
 しかし、首相の発言を、蔵相や官僚が即座に否定するのは、かえって国際信用を失う行為ではないのか。米国を恐れ、迎合する大蔵省の姿勢が、くっきり見えた瞬間だった。橋本発言を知って、大蔵省次官が激怒したとの報道さえあった。

紺谷典子さん著『平成経済20年史』(p.239~240)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「日米関係を危険にさらした」「米国が怒ったらどうする」。この間の沖縄米軍基地問題での報道を思い出して欲しい。橋本首相の時は大蔵官僚が唱和したようだが、今度は自公政権でないからだろうか、米国あるいは官僚の提灯持ちがマスコミを賑わせ、同類の発言が繰り返し報じられた。

どちらも共通しているのは、事実として、自分たちが何をすべきか、どうすべきかの一番先頭に「米国が...」がくることだろう。沖縄でもなく、米軍基地がどうあるべきかでもない。単純に「米国が...」が最優先なのだ。奴隷根性ここに極まれり、と俺は思う。こんな連中が政治経済、マスコミを仕切り、任せていたわけだから、日本が現在のような状態になるのも当たり前だろう。

皆さんはどう思われるだろうか.....


追記:紺谷典子さんの『平成経済20年史』は、重要な指摘が盛りだくさんで、少しずつ、当時の出来事を思い出しながら、時間の許す限り紹介できればと思う。

コメント

_ かっちょ ― 2009/12/26 22:53

masaさん はじめまして
「神州の泉」への浮高亭瓢箪さんのコメントにリンク張ってあったのでお邪魔しました

紺屋典子さんの「平成経済20年史」は、今の自分にはバイブルです!
masaさんが引用された橋本首相の『米国債売りたい・・・』発言騒動時のメディアの反応は、確かに現在の沖縄基地問題についての反応と非常に類似していますね!!?

多くのブロガーが指摘されるように、一体どこの国のメディアなのか?状態ですね!?この国のメディアは!!
一昨日の政権発足100日を待っていたかのような!?鳩山献金問題キャンペーンにも、本当にうんざりです!ただ、単に「うんざり」だけで済まないのがこの国のメディアの大問題なんですよね!?

新聞やテレビによってしか、政治経済の情報を得る術を持たない多くの国民は、あれだけの情報量のネガティブキャンペーン攻勢をかけられると、悲しいほどしっかり影響を受けて洗脳状態に陥ってしまう(-_-#)
積極的に「鳩山辞めろ!」とは言わなくても、
「民主だろうが!?自民だろうが!?政治家なんてきれい事言っていも所詮同じで信用できない!!」とか、
「あんなお坊ちゃまでは当てにならない!」
というような冷めた見方に変えさせることは可能です。

学者肌で派手さはないが、芯の強い鳩山首相や、真に国民生活を想って涙を流す心を持った亀井大臣などは、大いに信頼に足る政治を行おうとしてくれているように思います!大いに期待しています!!
しかしながら、その鳩山内閣に対して、この20年間に渡って日本破壊工作に関わってきた悪徳ペンタゴンの一翼を担うマスゴミは、カイカクによって破壊された日本を建て直そうとするのを全力で邪魔しようと、些細な情報を針小棒大に繰り返し垂れ流す洗脳作戦に躍起である。

ネット界では、多くの人間が気付いていて、優良なブログでは常識的に語られる平成以後のカイカクの過ちについて、多くの国民は気付いてさえいない!!!
「財政赤字の問題は子々孫々に及ぶ大問題だ!」と憂い、
「カイカクはグローバルな時代だから仕方ない!」と思わされている。
もう少し賢い人に至っては「これからの福祉のためには消費税率アップもやむを得ない!」なんて、官僚や大資本が泣いて喜ぶほどの物分りの良さ!!!

すべてメディアによる洗脳政策の成果である!

_ かっちょ ― 2009/12/26 23:21

(一度確認に入ったら戻れなかったので、後半部分を追加分にて送ります)

すべてメディアによる洗脳政策の成果である!

彼ら従順な羊たちに対し、我々はどんな手段でもって真実を拡散すればよいのだろうか!??メディアをそのまま受け入れようとする羊たちに対し、「真実はこうだ!」と説得を試みることは非常に難しい!!?
メディアを「善なるもの!」と無条件に受け入れ、
電波芸者を「信頼できる知識人!」と、彼らの論説に耳を傾ける、
そんな「従順な羊たちの群れ」である大衆を覚醒させる方法とはいったい・・・!!???

ネットで真実を探そう!とする人間は確かに多くなっているとは思いますが、
まだまだ自分の周りを見ても、そんなに多くはありません(^^ゞ

マスゴミと蔑称される大新聞・在京テレビ局のうち、NHK以外の民間のメディアは、
その成り立ちとして広告収入に依拠するためにカネ目当ての現在の姿勢を変えさせることは容易ならざることに思えます。大資本・米国勢力からの利益供与に屈服することは残念ながら致し方ないことに思われます。
しかし総務省の管轄下にあり、国民からの受信料で成り立っているNHKは、政権交代を経た今なら、総務大臣の指令一下、人心一新を図り、国民目線の放送局として再生させることができるのでは!?と考えます!
『新生NHK』が、真に日本国民の立場に立った基準で報道に当たれば、民主政権の政策についても、国民に本当に重要視すべき点を明らかにできるのでは!?と考えます。NHKと民放が異なる見解を表明し、論争が沸き起こるなんて楽しいと思いませんか!!??

よろしければmasaさんのご意見をお聞かせいただけませんか!??

_ masa ― 2009/12/28 08:14

かっちょさん、コメント有り難うございます。記事の方に書きましたが、コメントされていることはいろいろ考えます。まだ整理できていません。休みの間にも考えていきたいと思います。

トラックバック