「サンデープロジェクト」における岸井氏発言の異様さ2010/01/11

テレビ朝日日曜朝の「サンデープロジェクト」という番組における毎日新聞特別論説委員の岸井氏発言はすでにかなりの数のブログで取り上げられている。俺自身は番組を見ていないので、その発言を引用させてもらおう。

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枝野(民主党議員)「前々から言っているが、メディアに関係者しか知らない情報が流れている。検察が流しているなら、これは公務員法の機密保持違反です」
岸井「ロッキードも取材していたので検察リークに反論しますが、検察は情報をマスコミに直接話しません。まずこっちから検察に質問をぶつけるんです。その時の検察官の表情やニュアンスで判断するんです。そうでなければ記事には出来ません」
郷原「現時点では検察からの発表がなく、メディアの報道しかありませんが、今の段階では石川議員がどのような罪状容疑をうけるのかが全くわからない。4億円の不記載の容疑化と思ったら、実は官報に記載されていますし。では、この4億円を小沢側がどう手に入れたが問題なのか?なので検察側も、今なんの容疑で調査しているのか発表が必要だし一方小沢側も、この4億をどう手に入れたのかの説明をしない。
両者発表しないから、いわば低レベルなゴタゴタが長い間続いてしまう」
久々に笑わせてくれた、サンプロ(笑)
http://ameblo.jp/troussier100/entry-10431198990.html
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この前に小沢氏、石川議員に関する主要マスコミ各社の4億円の報道が事実と異なることが判明してしまったわけで(問題の4億円は、同番組出演者の郷原さんの指摘で官報に記載されていたことが明らかになった)、多くの方が指摘しているように、マスコミは事実の確認もせずに単に「検察官の表情やニュアンスで」事実かどうかを判断するのかと笑われても仕方がないだろう。

しかし、岸井氏の発言は他の面で異様さを感じる。この異様さは、リークする側の検察とリークされる側の記者という状況を導入すると鮮明になるのではないだろうか。記者クラブという官製報道談合組織の主従関係を伺わせる。もちろん検察が主、記者が従の関係である。他人の「表情やニュアンス」を伺って判断する。あたかもヤクザの親分と子分、もっと身近に会社における上司と部下(イエスマン)の関係を思い出さないだろうか。そして、その関係に何の自覚もなく、毎日新聞の特別論説委員、21紀臨調の運営委員をつとめる岸井氏がテレビカメラの前で専門家面をして口にしている。

かつ、さらに異様なのは、リークが、通常は検事と記者という個人間の関係と考えられいたものが、実際には、小沢氏などの報道で分かるように、主要マスコミ各社がどこも同じ嘘を報じており、個人ではなく組織化していることだろう。記者クラブを通じてなど、何らかの指揮系統なしに、このような各社一斉の「右へ倣え!」の報道はあり得ないと思われる。

コメント

_ kt62 ― 2010/01/12 03:25

此の所の検察・マスゴミの様子を見ていると、引かれものの小唄を謳う様のようで、「あな、おそろしや」と障子に穴あけて見ていたいような気が・・・でも、それどころではないんですよね。三味線弾いて踊らせにゃ~なりません。

_ masa ― 2010/01/12 18:00

kt62さん。こんにちは。革命なんて軍事革命の殺し殺されなんてのを想像していましたが、毎日のように記事を追っていると、日本で今起きていることって本当に革命なんだなあ、って気がしています。最近では、これを見落としたり、認識できなかったら、世界中で起きていること、何にも追えない気がしています。

_ kt62 ― 2010/01/14 01:45

今晩は。オバマのノーベル平和賞受賞式演説の【善悪逆転】の胸糞悪さと、ここ日本で進行している舛塵・ミスター・スミスモドキの検察の虫唾が走る気味悪さ、繋がっているんですよね。
オーウェルの『1984』。
無残に打ちのめされているのは、私達なのかも知れない。沈痛な夜です。

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