*「Market fundamentalism」は「greed」と同じ嘲りの言葉!2009/09/08

「Market fundamentalism」は最近日本でも聞き慣れた「売国奴」と同じ嘲りの言葉。カネの為だったら何だってやる連中を嘲り、蔑むために、右/左、保守/リベラルに関係なく使われる。もっともっと世界中で広まる必要がある。この言葉に対する米国側の反応の方が滑稽で、ぴったしカンカンだからだろう。まさか日本から、それも次期首相の鳩山さんからこんな言葉が出てくるとは想像もしていなかった(まあ、誰も想像していなかっただろうけど)。現実政治では、ちょっくら問題ありかとも思うが、アメリカそしてそのエージェントが日本に対してやったこと、やっていることを考えれば、これでも生ぬるい。「年次改革要望書」など、主権国家と称する国に対する完全な内政干渉であり、あの程度の言葉で済むことではない。

Googleはいくつもフィルターをかけてるだろうから、世界中で検索すると異常にヒット数が少ない(これも政治操作されているGoogleに顕著な傾向で、ご承知のようにYouTubeなんかと同じ)。他の検索エンジンYahoo!とか検索するとはるかに多くのヒット数になる。例えばYahoo! Indiaだと、世界で70万件超。

http://in.search.yahoo.com/search;_ylt=A0oGkzx_FaZKc9kA6Ka7HAx.?p=%22market+fundamentalism%22&y=Search&fr=yfp-t-in&type=ds&fr2=sb-top&rd=r1

ヒットした中に出てくる、インド大手新聞Hinduのこの見出しなんか笑っちゃう。鳩山さんの意見同様、「Market fundamentalism」はすでに超えるべき存在としてある。

The Hindu : Beyond market fundamentalism
www.hindu.com/2000/09/24/stories/13240619.htm

パラサイトがパラサイトであるために2009/08/15

Bookshelfという英英辞典で「Parasite」を引いていたら、面白い定義があった。ラテン語からの借用らしいのだが、その定義が次のようになっている。

[Mid-16th century. Via Latin from Greek parasitos “one who eats from another’s table,” from sitos “grain, food.”]

"one who eats from another’s table"、「他人の食卓のメシを食う人」というわけだ。これ金融資本の姿そのものじゃないだろうか。現在の米国国債金融資本はその最高の姿、最高段階に達しているわけ。「他人の食卓」が米国から韓国、日本、中国へとどんどん広がり、今や「他人の食卓のメシ」が何もなくなっちゃうかも、ってな段階だ。

いやホント、「他人の食卓」だけ残って、「メシ」がこの世から無くなったら?...

とはいえ、俺らにとって喜ばしいのは「他人の食卓」は残るかもしれないこと。これは絶対にパラサイトに奪われてはならない。

"green shoots," "yellow weeds," & "brown manure"2009/07/08

新緑の芽(green shoots)かもと思ったら大半は雑草(yellow weeds)で新緑の芽は打ち消され、そのうち、雑草は肥やし(brown manure)になるかもしれない、とのDr. Doomと呼ばれるNouriel Roubiniさんの訳の分からない分析。英語としては面白いけど、こういう風に言えば、何だって言えちゃうような気がするだが。

2009年6月8日

Recent data suggest that the rate of contraction in the world economy may be slowing. But hopes that “green shoots” of recovery may be springing up have been dashed by plenty of yellow weeds.

So, green shoots of stabilization may be replaced by yellow weeds of stagnation if several medium-term factors constrain the global economy’s ability to return to sustained growth. Unless these structural weaknesses are resolved, the global economy may grow in 2010-2011, but at an anemic rate.

Source: Green Shoots or Yellow Weeds?, from Nouriel Roubini's Global EconoMonitor
http://www.rgemonitor.com/blog/roubini/257017/green_shoots_or_yellow_weeds_latest_project_syndicate_op-ed

2009年7月2日

The June employment report suggests that the alleged ‘green shoots’ are mostly yellow weeds that may eventually turn into brown manure.
Source: U.S. Job Report Suggests that Green Shoots are Mostly Yellow Weeds, from Nouriel Roubini's Global EconoMonitor
http://www.rgemonitor.com/roubini-monitor/257210/us_job_report_suggests_that_green_shoots_are_mostly_yellow_weeds

Military/Security Complex2009/05/22

見出しの言葉、「Military/Security Complex」は、元レーガン政権の財務省補佐官Paul Craig Robertsさんの次のコラムに出てくる。

Who Rules America?
(アメリカを支配しているのは誰か?)
http://www.infowars.com/who-rules-america/

アメリカのことを少し勉強した人なら、この「Military/Security Complex」を見て、アイゼンハワー大統領のかの有名な言葉、「Military-Industrial Complex」(軍産複合体)を思い出すんじゃないだろうか。「Military/Security Complex」はまだアメリカでも真新しい言葉だ。Craigさんが「Industrial」を「Security」に置き換えた理由は何か?

「Military/Security Complex」は、現在のアメリカまた世界に向けたアメリカの今後の方向をよく表していると思える。個人的には、「Security」は単に「対外的な安全保障」だけを意味しているわけではなく、「国内の安全保障」も意味していると思える。もっと網羅・包括的な「治安」の意味で使われている。911以降にペンタゴン、国土安全保障省と一体となり、恐らくはやたら税金が注がれるようになった産業。現在アメリカの産業構造、社会情勢を的確に表す素晴らしい造語ではないだろうか。

どなたか「Who Rules America?」を日本語にしてくれている方がいればいいのだが。

green shoots2009/05/11

ネットでは世界的に超有名らしいRGE MonitorというサイトにあるNouriel Roubiniという方のブログを見ていたら、「green shoots」という熟語に何回かぶつかった。こんな使い方をする。

Many analysts and commentators are pointing out that the second derivative of economic activity is turning positive (i.e. economies are still contracting but a slower rather than accelerated rate) and that green shoots of an economic recovery are blossoming. (多くのアナリスト、コメンテータは経済活動の二次導関数はポジティブになってきており(すなわち、経済は依然収縮しているが、その速度が加速するのではなく、鈍化しており)、経済回復の芽が開きつつあると指摘している。)
出典:RGE Monitor 2009 Global Economic Outlook (Q1 update)

"green shoots"、「緑色の芽」、「兆し」ってなところだろうか。ちなみに、日本と同じで、Many analysts and commentatorsの指摘は米国でも疑われているようで、上記の紹介した文章の後、RGE Monitorのアナリストは、世界経済は依然として収縮真っ最中(global economic contraction is still in full swing)と分析している。