「検察vs小沢」の戦い 3 - 検察幹部の見解2009/05/15

12日付け、つまり、小沢代表辞任表明の翌日の、西松建設の政治献金に関する読売の記事はなかなか面白い。「関係者」とか「捜査関係者」とかではなく、明確に「検察幹部」の発言が紹介されている(どこの「検察」という疑問は残るが)。

西松事件は「違法献金システム化、悪質性高い」…検察側
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090512-OYT1T00010.htm?from=main2

この記事で興味深いところは、小沢さんとこの大久保さんだけが逮捕、起訴、長期拘留した理由が「検察幹部」の発言として引用されているココだろうか。ここまで言うなら、「検察幹部」とやらの実名を出して欲しいと思うが、守秘義務違反になるから、そんなことはできないか。

引用>「ダミー団体を通じた献金やパーティー券の購入は、与野党の国会議員ら多数の政治団体に及んでいたが、特捜部は、小沢代表側の献金受領額が10年あまりで約3億円と突出していたうえ、「違法献金をシステム化しており、悪質性が高い」(検察幹部)として立件に踏み切った。」

「違法献金」と書いてあるとスゲー悪そうに響くが、何のことはない政治資金規正法の「匿名等の寄付の禁止など」という西松側の違反で、おまけにまだこれから裁判で、違法かどうかの司法判断も出ていない。昨日も書いたが、いずれにしても、これを適用したら、恐らくは献金する側の政治団体の大半が違法献金になるんじゃなかろうか。さらに記事では次の文章が続く。

引用>「捜査では、大久保被告が小沢代表の複数の政治団体に献金を分散するよう同社に指示していたことや、同社が東北地方の公共工事の受注増に期待して違法献金を続けていたことが判明。」

注意して読むとすぐに解るが、前半は大久保被告のこと、後半は西松建設のことで、どこがどう関係しているのか不可解であり、印象操作に思える。またそれ以前に、秘書逮捕後の会見での小沢さんの発言を信用するなら、大久保被告の方は小沢氏の政治資金管理団体の「陸山会」で献金を受け取るのが違法と思っていないから政治資金収支報告書にそのまま記載していたわけで、「小沢代表の複数の政治団体に献金を分散するよう同社に指示」する理由が思い浮かばない。検察幹部による「違法献金をシステム化しており、悪質性が高い」というのは、何のことを言っているのだろうか?

西松建設の二つの政治団体に実体があったことは、元検事の郷原さんをはじめとしてすでに多くの人が指摘している。もし「ダミー」を問題にするなら、政治団体の大半は「ダミー」であり、そうした政治団体から政治家への献金は「迂回献金」ということになる。にもかかわらず、なぜ、小沢さんの秘書だけが即刻逮捕、起訴、長期拘留なのか?

恐ろしい法律2009/05/15

俺もつい最近知ったのだが、恐ろしい法律の一つがブッシュ政権時代の2004年10月8日に成立していた。承諾を得ていないが、日本語で紹介しているところがあるので、その内容を引用させてもらおう。その法の下では、

下記の項目に違反した者は罰せられることになるかも。
(1)ユダヤ社会が政府、マスコミ、国際ビジネス世界、金融を支配して居る、との主張。
(2)強力な反ユダヤ的感情。
(3)イスラエルの指導者に対する公然たる批判。
(4)ユダヤの宗教を、タルムード、カバラと結び付けて批判すること。
(5)米国政府と米国社会が、ユダヤ=シオニストの影響下にある、との批判。
(6)ユダヤ=シオニスト社会が、グローバリズム又はニューワールドオーダーを推進している、との批判。
(7)ユダヤ指導者などをイエス・キリストのローマによる、十字架に付けての死刑の故に非難すること。
(8)ユダヤのホロコーストの犠牲者を六百万人の数字をなんらかの程度で切り下げる主張。
(9)イスラエルは人種主義的国家であるとの主張。
(10)シオニストの陰謀が存在すると主張すること。
(11)ユダヤとその指導者たちが共産主義、ロシアボルシェビキ革命を造り出した、とする主張。
(12)ユダヤ人の名誉を毀損する主張。
(13)ユダヤ人には、パレスチナを再占領する聖書に基づ く権利はない、との主張。
(14)モサドが9/11攻撃に関与したとする主張。

ソース:日々是好日
http://blog.livedoor.jp/hikotaki/archives/51084119.html

その法律の条文(米国で制定された法律だが、"Global"となっていることに注意)

Global Anti-Semitism Review Act
http://www.jewishvirtuallibrary.org/jsource/US-Israel/globalantisemtext.html