「国民」を持ち出す記者への提言2009/05/19

相変わらず西松建設の2つの政治団体からの献金について小沢さんの説明責任について言う人がいるようだ。まあ俺も含めて、確かにスゲー金額とは思うけど、小沢さんの経歴を考えれば、小沢さんが会見で言っていたことはごく真っ当と思える。

「献金していただくみなさんにそのお金の趣旨や、いろいろな意味において、そういうことをお聞きするということは、それは、好意に対して失礼なことでもございますし、通常、これは政治献金の場合だけじゃなくして、私はそのような詮索(せんさく)をすることはないんだろうと思っております。」

これまでにどのぐらいの献金を毎年受けてきたのか調べてないけど、俺らにはとってはえらい大金とはいえ、自民党を経てずっと政治家をやってきた小沢さんから見れば、はしたガネじゃなかろうか。そもそも、やぶ蛇になると困るから、自分からオタクのカネどこから出てるのなんて聞かないだろうし。「あの政治団体のカネ、私どもが」とか言ってきたって、聞かなかった振りをするか、それだったら政党支部にって言うんじゃなかろうか。おまけに政治資金収支報告書でカネの出入りを明らかにしているわけだから、入りより、出の方で下手な使い方をしていた方が問題で、突っ込まれるよね。

いずれにしてもそんなに説明が欲しければ、馬鹿の一つ覚えみたいに「説明責任」みたいなことを言ってないで、自民党の議員で同じように、というよりは、もっともっと多額の献金を政治団体から受けているお偉方がいるわけだから、それらのお偉方に聞いてみればいいだけじゃなかろうか。

「議員、自分の政治資金団体に献金している政治団体の金の出所をご存じですか?」

って。総務省が団体の収支報告書を誰でも調べられるようにネットで公開しているし、こんなこと簡単に出来るでしょう。まあ十中八九、どのお偉方も小沢さんと同じようなことを言うと思うけど。

いずれにしても民主主義を大切と思うなら、国民を楯に「説明責任」とか言う前に、同じ事例がいくつもあり、ネット上でさえ簡単に調べられるのだから、まずは国民の判断材料となる事実を国民に示し、国民が適切な判断ができるようにするというのがマスコミで働く記者の方々の正しい姿勢じゃなかろうか。

[蛇足]

小沢さんの会見を思い出していたら、中学校高学年まで父親と風呂に入っていたという女性の話を思い出した。風呂の話などすることなかったから、その女性は大人になるまで、どの家もそうだと思っていたらしい。

Wikiで小沢さんの経歴を見たら、27歳からずっと政治家。それも自民党時代のいくらでもカネが出てきたと思える時代を生きている。一般人と金銭感覚は違って当たり前というか。「アンタ、金銭感覚違うよ。」とは言えるけど、それは小沢さんが修正すればいいだけじゃなかろうか。

小沢さんの経歴を見て、現在と比べると、よくぞここまで変わったという印象の方が強くないかなあ?自民党のお歴々の方々と比べると歴然としていると思うんだけど。