国民もいい加減 - 米国民の例2009/05/22

世論調査のいい加減さは皆さんも指摘しているところだけど、国民もいい加減という例を挙げておこう。ただし、例として挙げるのは、日本国民ではなく米国民。理由は非常に理解しやすいから。

イラクに大量破壊兵器がある、イラクがアルカイーダと関係しているとしてイラク攻撃をやったブッシュ大統領。ところが、いくら調べてもイラクに大量破壊兵器がなかったことは、2004年10月時点で米議会に出された報告書でも明らかになった。このハリスの世論調査は、その後の2006年7月5日~11日に行われた世論調査の結果報告。

Belief that Iraq Had Weapons of Mass Destruction Has Increased Substantially
(イラクが大量破壊兵器を持っていたという信仰が大幅に増加)
http://www.harrisinteractive.com/harris_poll/index.asp?PID=684

この調査によれば、「進攻時、イラクには大量破壊兵器があった」という設問に対し、04年から06年の間の米国民の回答は次のようになっている。

04年10月38% -> 05年2月36% -> 06年7月50%

2004年10月時点で「イラクに大量破壊兵器はなかった」と議会報告されているにもかかわらず、06年の調査では、「あった」と思っている(信仰している)人が04年の調査から増えているんだよね。どうして?この間に何があったの?それともハリスが何か操作をした?

なかなか興味深い研究対象とは思いませんか?

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