政治資金収支から見た杉村議員2009/06/08

天木さんが紹介している杉村太蔵議員に関する日刊ゲンダイの記事には笑ってしまった。与党関係者が語ったとされる、こんな一節がある。

「ロクに政治活動をしていないから、月100万円の文書交通費も手付かずでしょう。4年間の任期で数千万円は貯まったと思いますよ。非難の的の衆院赤坂宿舎に入居して家賃も浮かせてますしね。(国会議員という)貴重な経験ができて、本人はいい思い出になったんじゃないですか」

現代「不出馬」表明の報道に思う」
http://www.amakiblog.com/archives/2009/06/06/#001404

上記の話が事実とすれば、詰まる話、何もしなければ国会議員はけっこう美味しい職業ということになる。誰もがなれるわけでもない、そんな美味しい職業を維持するために何が必要かを学習できないほど、杉村さんはボンクラってことなんかなあ?何していいか分からないから、一生懸命、カネをため込んでた?

赤字を出しながらでも頑張っている人がいるってのに。

*政治資金収支から見た杉村議員と枝野幸夫議員2009/06/08

天木直人さんが紹介してくれている日刊ゲンダイの記事によれば、議員としてどうしようもなかった杉村太蔵くんという新人。蓄財に励んだらしいから、政治資金収支でもと思ったら、すでに本人のブログは無くなっていた。彼の評価を踏まえた上で、中堅どころという違いはあるが、民主党の枝野幸夫議員の収支報告を見てみよう(枝野さんを取り上げたのはたまたま、別に支持者でもない)。金額はそれなりにデカいのだが、情けない数字が並んでいる。収入の内訳に「枝野本人からの寄付」なんて項目もある。詳細は議員のページを見ていただくとして、総収入が5,200万円チョビ、総支出が6,000万チョビで800万円近くの赤字である。税金による政党助成金として1400万円近くあるが、総支出の4分の1にも満たない。

枝野幸夫議員の2007年度会計報告書
http://www.edano.gr.jp/disclosure/2007.html

マスコミの報道によるのかどうか分からないが、議員というか政治家を考えるとき俺たちはつい「個人」を想定する。しかし、政治家がやらなければならない活動、そのために抱える秘書とかを考えれば、政治家を個人ととらえるのは誤りだろう。2002年4月時点と古いデータだが、枝野さんは公設秘書とは別に私設秘書だけでも4人を抱えている。

議員を選ぶということはどういうことだろうか?言ってみれば、議員を選んだ国民は、自分たちに代わって国の将来を左右する政策の企画調査立案の仕事をしてくれる人物を選んだのではないだろうか。その仕事は選んだ議員一人でできることか?仕事の内容を考えればできるはずがない。何らかのチームを組織しなければならない。ということは、議員を選ぶということは、その議員が組織するであろうチームを選ぶということではないか。議員個人ではなく、議員がリーダーとなるチームを選んだのだ。しかし、議員として例えば枝野さん個人が得られる政党助成金とやらは1,400万にも届かない。最低でも10人近くの人間がチームに関わり、たかだか1,400万円で国の将来を左右する政策の企画調査立案の大事な仕事なんてやれる?

後期高齢者医療制度が大問題になった頃だろうか?確か平沢さんだったか、「自分もそうだが、自分の回りの議員もどんな法律の内容だったかまるで知らなかった」なんてことをテレビで喋って当たり前のように受け入れられる。立法の立場にいる人がこんなことを言うなんて許される?知らなくても賛成票を投じれば、その法律は通ってしまうのだ。

政治資金収支から見た杉村議員と枝野幸夫議員(続き)2009/06/08

しかしまあ、後期高齢者医療制度といい、今大きく取り上げられている裁判官制度、日本郵政といい、議員の多くがその具体的な内容も分からずに決まった法律は一体全体誰がどのような経緯で作ったんだろうか?