「理屈を外れたお笑い」2009/07/02

世の中には「理屈を超えたお笑い」というのがある。この種のお笑いは俺たちを楽しませ、笑わせてくれる。綾小路きみまろさんの漫才はこの種のお笑いに入るかもしれない。一方でお笑いには「理屈を外れたお笑い」というのもある。日本の選良とされる人たちがやっているのだから、さぞ考え抜いてやっているんだろうと思い、世間の人たちも、どうしてそうなるかと一生懸命に考えるらしいのだが、何をどう考えても、どこをどう見ても、もともな理屈などないことがわかり、唖然として笑ってしまうしかなくなる。その種の笑いが「理屈を外れたお笑い」。笑いはするもの、面白くも何ともない。

例えば、少し前に与謝野馨大臣に関するこんな記事があった。

迂回献金:オリエント貿易、社員に寄付分補てん
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090625k0000m040133000c.html

こりゃ与謝野さんの会計責任者は逮捕されてと思いきや、何~~もない。マスコミもニュースにしているというのに、「説明責任」なんて騒がない。見た限り、小沢さんのときには大騒ぎした政治資金オンブズマンも音沙汰なし。自民党はもちろん「説明責任」なんて言うわけがない。

ここまでくると、検察が何を基準に「悪質だぁ」と言ったり、逮捕、拘留、起訴するか、理屈がまるで分からないから、少しはまともなジャーナリストと称する人たちは検察の基準について何か書くだろうと思っていたら、それもなし。政治資金規正法違反で目に付いたものといえば、上杉さんが書いたこんなもの。

「故人献金」疑惑の鳩山代表が開いた釈明会見をどう評価するか
http://diamond.jp/series/uesugi/10084/

今更、政治資金規正法違反なんて、追うべきまともな理屈などないから、もうどうでもいいやと世間の人は結論づけているだろうに、こんなものを書く価値がどこにあるんだろうか。もしジャーナリストがまだ何か書く価値があるとするなら、検察はどのような基準で政治家の秘書を即刻逮捕、拘束、起訴するのかってことだけだろう。まさに第三者委員会が問いかけ、誰も答えていないことだ。上杉さんをはじめとするジャーナリストもまた「理屈を外れたお笑い」、笑っちゃうしかない人たちということなんだろうか?

「理屈が通っちゃうジョーク」2009/07/02

企業団体献金禁止とか言うけど、西松建設にしても、与謝野さんとかのオリエント貿易にしてもやってることは同じ。社員の給料に上乗せして、上乗せ分を政治団体に寄付させ、その政治団体が政治家の選挙資金管理団体に寄付する構図。大久保さんを起訴した東京地検の理屈からすれば立派な「虚偽記載」という政治資金規正法違反だ。政治家に対する個人の直接献金しか認めなかったらどうだろう。企業はやっぱり社員の給料に上乗せするかどうかして、個人名で寄付させるだろう。これもまた「虚偽記載」ということになる。給料を上乗せされ、会社命令で寄付した社員本人はどんな罪になるんだろうか。

ってなわけで、この際官僚は、大久保さんと同じ「虚偽記載」がないかどうか、総務省の政治資金収支報告書を片っ端から調べて、企業がバックの政治団体から献金を受けている議員の秘書を片っ端から逮捕、拘留、起訴しちゃったらどうだろうか。多分、かなりの数の議員の秘書を「虚偽記載」で逮捕できちゃうだろうから。それをマスコミで大々的に発表して、各所に警察官を配置、こう宣言するのだ。

「政治家の腐敗は行き着くところまでいっているから議会は解散。今後は官僚だけで国自治体を運営する官僚独裁国家にするぅ。」

アハハ

Goodbye, Moon of Alabama!2009/07/02

ByeBye, Moon of Alabama, and thank you so much for your excellent analysis! I,m very sad and. Bad money drives out good.

Moon of Alabama
http://www.moonofalabama.org/