市場原理主義を応用すると...2009/09/19

るのは、ごくごくほんの一部の金儲け至上主義の強欲連中が、マスコミや太鼓持ちを使い、自分たちがさらに簡単に金儲けできる新しいシステムを世界中に広げたいというにすぎない。だから、伝統とか文化とか歴史とか地域共同体とかはすべて破壊して突き進む。自分たちの都合のいいシステムを作るのに邪魔だからだ。

米国では、オバマ政権下でこれが教育分野にも広がっているようだ。その名は「Charter School」。「Public School」同様、税金で運営されるのだが、公立学校が受ける公的な規制とかはないから、どんな教育をしているか説明する必要もない。言ってみれば、「税金で運用される私立学校」。外部からの寄付も受けられる。私企業から寄付を受けてもよい。

税金を使うが、その税金を使う組織が何をやるのもほぼ自由ってな、この方式、どっかで見たような...。そう、税金で救済された金融機関。もちろん潰された金融機関はすでに多数に上るし、これからますます増えるだろうが、政府に入り込んだ連中が関係する金融機関は、やりたい放題やっている。これと同じパターンだ。

公立学校をやめてチャーター・スクールにする理由はどこにあるんだろうか。いくつか記事を読んでみると、軍事教育をやる学校が増えたそうだ。中学校から、ROTCと呼ばれる予備役将校訓練をやるようになった。シカゴでは、すでにかなりの数の公立学校が廃止されて、教育を担ってきたアフリカ系米国民教師が首になり、ほとんど教育の訓練を受けたことがない教師がチャータースクールで教えている。これもどこかで聞いたような...

軍国少年育成。ヒットラーがやった教育改革と同じかもしれない。ヒットラー・ユーゲント?

欲しいのはロボットのように働く兵隊だけだから、なまじつまらない伝統だ文化だ歴史だなんか教えずに、単なる兵隊の知識だけ詰め込めばいい。「市場原理主義」とは、実質、こういうことという、とっても分かりやすい見本かも。