何か女々しい報道番組2009/10/25

どのぐらいぶりだろうか、亀井さんと組んでいる大塚耕平金融副大臣が出演するというので「サンデープロジェクト」を見た。斉藤さんの日本郵政社長内定を「天下り」とか突っ込まれて冷や汗状態みたいだったけど、なんでそんなことを気にするのか、あるいは後ろめたく思うのか、不思議な感じがした。俺たちが一般に考える官僚の間で官僚が就職斡旋する「天下り」とわけが違うし、適任だと思えば、官僚だろうが何だろうか、抜擢するのは当たり前の話。まるで問題ない。

それよりも、大塚さんとかに知って欲しいのは、少なくとも国民の一人としての俺は「民主党に政治を委ねた」ということだ。そのための一票を投じたということだ。途中途切れがあるものの50年以上もの間続いた自民党政権が終わって、わずか1ヶ月ちょび。実際に政権についてみて、カネがどうなっているのか、官僚、役人とどう付き合うのが利口か、学ばなければならなことは山ほどあるだろう。1ヶ月、2ヶ月でどうにかなることとはとても思えない。だから、半年、1年とかは、いろいろ試行錯誤して、どのような選択肢があり、どういう選択が日本の社会にとってベストか、侃々諤々議論し合って欲しいと思う。その間、マスコミが突っついているような意見の不一致が閣内にあったって全然構わない。最終的に合意に達したら、その合意に基づいて動けばいいだけのことだ。

しかしまあ、「サンデープロジェクト」はやっぱりガックリした。民主党がどのような考えでどのような方向に進もうとしているのか、知りたいことを何も議論してくれない。まあ、記者クラブ向けとジャーナリスト向けの2つの会見をやり、そこで亀井さんが記者クラブをボロクソに貶しているにもかかわらず、覚えている限り、記者クラブ向けの記者会見で誰一人として亀井さんに抗議するマスコミ記者がいない。他人の人間の質をどうのこうの言いいたかないけど、あれほどボロクソに言われて何も抗議しなければ、人間の質が疑われる。自分のやっていることにこれっぽっちの誇りもない、ただのイエスマン。官僚も手なずけやすかったに違いない。こんな連中にして、こんなマスコミ記事、マスコミ報道あり、ってのがよ~~く分かった。

マスコミ各社も、記者クラブなんかおかずに、各省庁からメールで情報を送ってもらった方がいいんでなかろうか。どうせ揚げ足取りばかりの質問で、意味のある質問ができるわけじゃない。政治家や官僚と記者の癒着を断つ上でいいし、何より人件費の節約になる。

【メモ】朽ちゆく帝国 10/252009/10/25

最近の米国発のニュースを読んでいると、つくづく末期症状の帝国はこんなになるのかと思う。ぼろぼろだ。

・ オバマが政権内、金融業界内でどういう扱いを受けているか参考になるかもしれない。金融のことなど何も知らず、当事者に問題を丸投げしたアホ扱い?オバマがWall Streetに関する演説をするというのに、誰も姿を現さなかった?どうして、何で彼らはオバマを尊敬しないの?得られるものを得られれば、オバマなんてどうでもいいわい。

SIMON JOHNSON(元IMF主任エコノミスト): ...And that's why they didn't show up to President Obama's speech on Wall Street.
BILL MOYERS: Why don't they respect him?
SIMON JOHNSON: Because they think that the next time they won't even have to ask. They'll just be given the bailout that they want.
MARCY KAPTUR(14期を務める下院議員): Right. That's been their history. Their bed is feathered. When they messed up during the 1980s, they put their bill through the savings and loans crisis on the American people. $140 billion.
http://www.pbs.org/moyers/journal/10092009/transcript4.html

・ 未だにこんな本が出る米国民の脳天気ぶり...「アメリカン・ドリーム」を信じている米国民の啓蒙本かも。嘘なんだから、もう信じるのは止めなさい。オバマさんはあくまで例外中の例外、超ラッキーだったのです。

Is The American Dream A Myth?(アメリカン・ドリームは神話か?)
http://www.nationaljournal.com/njmagazine/politicalconnections.php

以前に紹介したけど、この記事にも書いてあるように、貧乏人はいつまでも貧乏人、社会の固定ぶりは、米国の方がヨーロッパよりひどいのだ。

Though we venerate the American Dream, studies show that children born to low-income parents in the United States are more likely to remain trapped near the bottom than their counterparts in Europe, the authors report.

・ どうも日本経団連とつるんでいる米国商工会議所。中小企業の味方のはずなのに、何で会長は米国中小企業をヒドイ状態にした大銀行を擁護するの?

Why Is The Chamber Of Commerce Defending Big Banks?
http://baselinescenario.com/2009/10/20/why-is-the-chamber-of-commerce-defending-big-banks/

そりゃ当たり前でしょ。米国にあるかどうかも分からない商工業なんて、何の役に立つの。在日米国商工会議所ももっぱら大企業のために働いているわいな。

・ 銀行発行、金利79.9%のクレジットカード!

米国には国レベルでの利息制限がないことはお伝えしたとおり。で、79.9%の利息も合法ということになる。とはいえ、やはり、マジ?本当かいな?と思い、つい記事を読み返してしまう(コメントも興味深い)。

No, You're Reading That Right(いいや、見間違いではありません)
http://www.nbcsandiego.com/around-town/shopping/No-Youre-Reading-That-Right-64173667.html

カードの発行元はサウスダコタのFirst Premier Bank。同銀行のWebサイトによれば、ビザやマスターカード発行では全米で10番目。FDICのスポークスマンよれば、利息制限は州レベルでは設けられているけど、連邦レベルではない。サウスダコタでは、クレジットカードにどんな利息を設定しようが、個々の銀行の勝手。これがFirst Premier Bankの立派な総裁さんかな?

First Premier Bank
http://www.firstpremier.com/