FRB議長バーナンキさんの嘘(加筆)2009/11/13

先月20日の少し古いニュースだが、要人がいつまでもこんなことを言っているアメリカって頭がおかしいじゃないかと思う。米国民向けとはいえ、「国内産業と資源配分の調和がゆがんでいる」のは、オマエのところだってば。

「同議長はアジア諸国は危機から立ち直りつつあるとしながらも、輸出に依存しすぎているとも述べた。その上で、貿易黒字拡大を目標に定められた経済政策は国内産業と資源配分の調和をゆがめてしまい、結果として長期的に内需に応えることができなくなるだろうと語った。」
AFP: 米国とアジアは貿易と資本収支の不均衡を避けるべき、米FRB議長
http://www.afpbb.com/article/economy/2654417/4783671

そもそも自国の製造業を潰していったのは、米国自身。理屈は単純。労働コストの高い自国でなんでやる必要があるの?儲けの大きい場所に出してしまえ。米国金融エスタブリッシュメントにとってはその方が儲かる。だからこそ製造業が壊滅状態になり、所得格差は広がる一方になった。

とうとう、製造業壊滅は米国式ワークブーツにまで及んでいるようで。コストでいくと、メキシコ当たりに出すといいかなあ?つまり、国外でやった方が得なものはみんな国外に出しますね。これって中国の思うつぼじゃないかなあ?

Latest casualty of job losses: plant that makes work boots
(仕事消失の最新の犠牲者:ワークブーツ工場)
http://www.mcclatchydc.com/homepage/story/78811.html

この記事は、俺が言うのとは逆の意味で米国の金融成長(?)を賛美しちゃってる、広瀬隆雄さんの署名記事ですね。正直でいいんですね。要するに、一般米国民はもう捨てられているわけですよ。広瀬さんが、そこんところを単刀直入に言ってくれているわけ。

米失業率10%台は、株式市場にプラス!?
ウォール街のトレーダーはなぜ喜ぶのか
http://zai.diamond.jp/servlets/Query?SRC=zai/serial/column&cate=hirose&art=98