「天の声」はどこに届き、どう実現されたのか?2009/12/19

要旨を読んだだけだが、小沢氏秘書、大久保被告の西松建設献金事件初裁判の検察側冒頭陳述は余りにも杜撰で、東京地検特捜部というのは、アホ集団じゃないかという思いになる。

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小沢事務所は談合での本命業者となって受注することについての了解を与え、仕切り役が小沢事務所に確認して談合をまとめるのが常となっており、業界では小沢事務所の了解が「天の声」とされていた。
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被告は西松建設からの陳情を受け、工事受注の了解を与えた。

西松建設献金事件:小沢氏秘書初公判 冒頭陳述(要旨)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091219ddm012040139000c.html
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当時野党だった小沢さんが「工事受注の了解を与える」ほどの「天の声」権限を持っていたかどうかの評価は別にして、ここでは「天の声」権限を持っていたと仮定しよう。しかし、誰が考えもわかるように、「天の声」が現実に成立して、西松建設が例えば岩手のダムを受注できたとするなら、最低限、次の三者が存在しなければならない。

・ 「天の声」をお願いする者(西松建設)
・ 「天の声」を出す者(小沢事務所)
・ 「天の声」を受け、その通りの発注をした者(例えば国交省役人)

もし小沢事務所の「天の声」通りに西松が受注したのなら、「天の声」を受けた側(公共工事だから役人)が存在し、必要に応じて入札の裏工作がされていなければならないではないか。しかし、これまでの報道を見る限り、小沢事務所からの「天の声」を受けた人間は出てきていない。つまり、検察がいう「天の声」が成立するための条件が完全に欠落しているのだ。

一体全体、「天の声」とやらは例えば国交省の誰に届けられたんだろうか?これが明らかにならなければ、東京地検は単純にありもしないことをでっち上げて、言いがかりをつけていることになる。いやあ地検特捜部のことだ。大久保さんから「天の声」を受けた役人の誰かを、これから裁判で出してくるのかもしれない。

ある社長さんからのメール 12/192009/12/19

以前に紹介した社長さんから、またメールをいただいた。海外で少しでも長期滞在された方なら誰でも実感する。何で日本はこんなに生活コストが高いんだろう?

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誰か優秀な人が我々の生活コストを分析して欲しいものです。そして、産業の空洞化、世界ブランドの日本メーカーの工場がどんどんと日本から逃げ出しています。なんででしょうか?生産コストが高すぎるからでしょう。そもそも、工場が逃げ出すほど人件費が高いなら、日本国民の生活はもっと豊かであってもおかしくないはずですが?そんな実感はどこにもありません。おかしな話です。コストが高い理由は他にあるのではないでしょうか?

私の感覚でしかないので、どなたか優秀な人が定量的分析をして欲しいですね。大半のコストは、役人が作り出す彼らの為の団体とか組織維持費用です。税金だけでなく、実質税金に等しい、目に見えない隠れ税金が幾重にも我々の生活を圧迫しているんではないでしょうか?

我々日本国民は優秀な能力を持ち、勤勉です。かなり大変なことですが、多少のコスト高ははねのける能力はあります。しかし、このぶらさがり扶養家族、国民の足を引っ張りながら、且つ、ぶらさがっている連中がいる限り競争には勝てるはずがありません。

朝、車に乗って会社に行くことを考えましょう。車を買う時の税金、車庫手続き費用、ガソリン税、必要以上の車検費用、保険料、免許取得の高額出費、道路に出ればコスト意識もなく異常に何本も引かれた白線、不要な運転注意なんぞの光電看板、隠れて取り締まる速度違反等の山賊もどきの取り締まり、そんな蛛の巣にからめとられて行政処分を受ければ罰金以外に講習費だ教材費だとか、実質罰金の追い討ちがある。印紙を買って納入しろと云われて購入する場所には警親会などと外郭団体の徴収機関がある。免許書き換えも、交通安全委員会とかの高い手数料がある。入らなくてはならないように仕組まれている税金に等しい。駐禁もカメラ一つで禿鷹のように摘発にくる。全部生活コストになる。

あらゆる産業に役人を食わせる為の規制の為の規制が存在し、産業や個人の生活の足を引っ張っている。本来なら、公僕として国民のお役に立つことに胸を張る存在意義があり、なんの後ろめたさもなく給与を手にすべき役人が、国民相手に無理やり作った規制を並べ手数料を徴収し、罰金を奪い、 生活している。同じ方法で退職者の再雇用をする。世界を相手に悪戦苦闘をする企業、国民、つまり税金の払い主、雇用主を食い物にする山賊にも等しい。勿論、若くして公務員になった人々がそんな考えがあろうはずがない。どこかの立派な大学を出た方々が、ご企画実行し、学閥なんぞで芋づる式にお偉いさんを順送りにして権益を温存しているに違いない。
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ある社長さんからのメール
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2009/11/10/4686266