ぶら下がり会見と鳩山首相...と天皇陛下2010/01/02

「ぶら下がり会見」とやらがいつ始まったのかネットを調べていたら、小泉政権のときかららしい。そういえば、ニュースで何となく目にしたことがあるような。で、見るたびに感じたことは、この質問をしている記者とやらは、どうしてこうもアホな質問しかしないだろう、ってことだろうか。さらに進んで、あれほどアホな質問をさせている報道各社というのは、どこのアホ報道各社だなんて、つい想像が行ってしまう。

で、やっぱり報道各社というのは、やっぱり官製報道談合組織のアレ、「記者クラブ」の報道各社なんだろうなあと合点がいく。国民を代表しているわけでもないのに、国民を代表しているように勝手に言って、既得権だけは手放したくないと頑張っているアレである。

とはいえ、どういうわけか、鳩山さんなんかも真面目に「ぶら下がり会見」に応じているようだ。しかし、例えば何かの重要な会議の後とかで「ぶら下がり会見」なんてやり、あまりにもアホな質問に頭に来て、疲れた頭で頭の整理もつかずに、つい下手なことを口走ってしまうことはないんだろうか。非常に危険ではないかと思う。まだほんの知識しかなく、上から言われたことをそのまま喋っているに過ぎないであろう、記者になってホヤホヤの連中に対応するのは、時間の無駄ということ以前に。

あのぶら下がりのアホ記者たちが、天皇陛下や皇太子殿下に「ぶら下がり会見」をして、その様子をテレビ報道をしたらどうなるのだろうか?海外要人との会見を終えた天皇陛下や皇太子殿下を立たせたまま、政治家にやっているのと同じような調子でアホな質問を記者がしたら?...

その様子を想像してみるといい。

恐らく、アホな質問の前に余りの無礼さに国民は怒り出すのではないだろうか。アホ記者を送り込んで「ぶら下がり会見」をやらせている報道各社とやらに。礼儀を失しているのだ。不思議なのは、この礼儀を失した会見方法が、なぜ政治家の場合は礼儀を失しているとして問題にならないのか、ということだろう。

「自在コラム」というブログに「『ぶら下がり』会見問題の実相」という、興味深い指摘がある。この指摘に、記者クラブが官製報道談合組織という視点を入れると、「ぶら下がり会見」問題の本質に近づきそうである。

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27日から始まったもめ事が真相が29日になってようやくはっきりしてきた。つまり、官邸サイドはマスメディアのほかにインターネットテレビやメールマガジン、タウンミーティングなどを通じて国民に直接語りかけたいとの意向。これに対し記者会側は「国民の知る権利」はマスメディアを通じてのみ成立するのであって、官邸が直接インターネットなどで流す情報は「広報」であり、「国民の知る権利」に応えたことにはならない、としているのである。

自在コラム
http://blog.goo.ne.jp/f-uno/e/fba53c463e14c9fca61b9db00656a6c2
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シリーズ「刷り込み報道はなぜ可能か...1」(ポシャる)2010/01/02

元日に主要メディアに一斉に流れたらしい小沢氏の元秘書、石川民主党議員の記事をネタに書こうと思ったのだが、正直な話、余りにも記事がくだらないので、まともに考えて書く気が起きなくなってしまった。朝日が何でこんな見出しを付けたのか、まるで理解できないのだ。単なる印象操作にしても、程度が低すぎる。朝日が書いている「小沢氏の指示」を頭に置いて、この記事を読んで欲しい。「小沢氏の指示」が何で問題なのかまるで分からない。

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土地取引「小沢氏の指示」 石川議員、地検聴取に証言
http://www.asahi.com/national/update/0101/TKY200912310225.html

小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地をめぐる問題で、当時の陸山会の事務担当者で元秘書の石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=が東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、土地取引は小沢氏の指示で始まり、購入原資の約4億円が小沢氏の資金だったと認めていたことが、関係者の話でわかった。約4億円は、長年の政治活動で得た資金の可能性があるという。

 石川氏は関係者に対し、取引を進める中で「小沢氏と直接、電話やメモでやりとりすることもあった」と証言しているという。特捜部も、石川氏の再聴取などで、小沢氏が不明朗な資金操作についてどこまで認識していたかを調べる見通しだ。また、購入資金などで小沢氏しか分からない事情があるため、小沢氏を任意で聴取する必要があるか、慎重に検討するとみられる。

 この問題では、陸山会が04年10月29日、東京都世田谷区の宅地を約3億4千万円で購入。その数日前から、総額約4億円が複数の関連政治団体経由などで陸山会の口座に集められ、土地代金に充てられたことが判明。この約4億円は、同会の政治資金収支報告書の収入に記載されていない。石川氏が聴取の際、この資金操作などへの関与を認めたことから、特捜部は、石川氏を政治資金規正法違反(不記載)の罪で在宅起訴する方向で検討しているとされる。

 複数の関係者によると、この土地取引は、小沢氏が、同会の会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規(たかのり)被告(48)=西松建設の違法献金事件で公判中=に、秘書寮の用地の取得を指示して始まった。大久保秘書は、対象地を探し、後の経理手続きは石川氏に任せたという。

小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地をめぐる問題で、当時の陸山会の事務担当者で元秘書の石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=が東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、土地取引は小沢氏の指示で始まり、購入原資の約4億円が小沢氏の資金だったと認めていたことが、関係者の話でわかった。約4億円は、長年の政治活動で得た資金の可能性があるという。

 石川氏は関係者に対し、取引を進める中で「小沢氏と直接、電話やメモでやりとりすることもあった」と証言しているという。特捜部も、石川氏の再聴取などで、小沢氏が不明朗な資金操作についてどこまで認識していたかを調べる見通しだ。また、購入資金などで小沢氏しか分からない事情があるため、小沢氏を任意で聴取する必要があるか、慎重に検討するとみられる。

 この問題では、陸山会が04年10月29日、東京都世田谷区の宅地を約3億4千万円で購入。その数日前から、総額約4億円が複数の関連政治団体経由などで陸山会の口座に集められ、土地代金に充てられたことが判明。この約4億円は、同会の政治資金収支報告書の収入に記載されていない。石川氏が聴取の際、この資金操作などへの関与を認めたことから、特捜部は、石川氏を政治資金規正法違反(不記載)の罪で在宅起訴する方向で検討しているとされる。

 複数の関係者によると、この土地取引は、小沢氏が、同会の会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規(たかのり)被告(48)=西松建設の違法献金事件で公判中=に、秘書寮の用地の取得を指示して始まった。大久保秘書は、対象地を探し、後の経理手続きは石川氏に任せたという。
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小沢氏が政治活動の責任者として「長年の政治活動で得た資金」を使い、石川さんに「土地取引」の指示を出すことが何が問題なのだろうか?指示なしに石川さんがカネを動かしたら、横領罪とかで訴えられるだろう。だから、石川氏が「小沢氏と直接、電話やメモでやりとりすることもあった」のは当たり前の話なのだ。他人のオカネを動かすのに、委任状もなく勝手に動かしたら、それこそ大問題だろう。

まだまだ突っ込み所満載なんだけど、何より傑作なのは、朝日が記事の中で「関係者」とやらが、東京地検特捜部の人間であることを、恐らくは気付かないうちに書いちゃってることではないだろうか。記事に書かれている「関係者」って同一人物でないの?同一人物でなければ、石川氏はどんな「関係者」に証言したんだろうか?

・ 当時の陸山会の事務担当者で元秘書の石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=が東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、土地取引は小沢氏の指示で始まり、購入原資の約4億円が小沢氏の資金だったと認めていたことが、“関係者”の話でわかった。
・ 石川氏は“関係者”に対し、取引を進める中で「小沢氏と直接、電話やメモでやりとりすることもあった」と証言しているという。


シリーズ「刷り込み報道はなぜ可能か...1」(更新)
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2010/01/01/4790041