石川議員出演問題はテレビ局の致命傷になる...2010/02/25

民主党石川知裕議員が拘留されていたとき、「政治とカネ」問題とやらで大手テレビ局はここぞとばかりに水谷建設から5,000万円受領などの報道をした。みのもんた氏が司会を務めるTBS「みのもんたの朝ズバッ」、辛坊治郎氏が司会を務める読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」などなど。俺自身は目にしていないが、その報道の中にはかなりの虚偽が含まれていたようだ。実際の石川議員の起訴事由とはまるで関係ない。

まあ、間違いは誰にでもある。後で訂正をすればいい。しかし、その間違いのおかげで、とんでもない扱いを受けている当人が保釈されて議員生活を送っているにもかかわらず、それらのテレビ番組は石川議員を招いて、石川議員側の意見を聞こうともしていない。

これは「政治とカネ」の問題ではない。検察からのリークの問題でもない。民主党、自民党など、どの政党を支持しているかの問題でもない。俺たちの身の回りでも、会社でもよく起きる問題。すなわち、何か問題が起きで当事者の意見が異なるときに、どう対処するかの問題なのだ。問題を判断、対処をするにあたって、事実確認とともに、意見が異なる双方の意見を平等に聞く姿勢をもっているかどうか、のモラルの問題である。

しかし、これまでのところ、大手テレビ局は石川氏に反論する場を提供しないという点で、報道機関として公正中立であるべきこの最低限のモラルを放棄している。

大手テレビ局が税金などの恩恵を受けていない機関であり、例えば、自民党機関紙、共産党機関紙であれば問題ないのかもしれない。しかし、テレビ局は記者クラブ、電波利用料をはじめとして、国民からの多額の税金の恩恵を受けている。自分たちの資金でやっている政党などの宣伝媒体とは違うのだ。一方的な偏向報道のしわ寄せは、テレビを見ている国民が受けることになる。

これらテレビ局は、税金の恩恵を受けずに、自分たちの力だけで会社を運営するときが来ているのではないだろうか。税金の恩恵を受けていなければ、俺もモラル面からテレビ局を批判する理由はない。

コメント

_ 迷い人 ― 2010/02/26 14:01

初めまして。

仰るとうりだと思います、近頃の報道の悪質さには辟易しております。

「報道の自由」とか「言論の自由」とか、権利は主張するものの、自由に対する義務を果たしていない現実を報道各社は、どのように考えているのか。

私はリーク情報と断定していますが、そのリーク情報で人生を歪められてしまう人がいることを真剣に考えるべきです。

小沢幹事長が権力持っているなら検察も権力を持っているのです、双方の権力を公正に監視することがマスメディアに求められていることを自覚してもらいたい。

しかし今のマスメディアに対して何を言おうが何を求めようが無駄なようです、だから観ない読まないを徹底している毎日です。

必要な情報ならネットで検索すれば済むことですから。

どうぞ、これからも真っ当な主張をされることを期待しております。

_ masa ― 2010/02/26 20:39

迷い人さん、今晩は。ご訪問有り難うございます。

> 小沢幹事長が権力持っているなら検察も権力を持っているのです、双方の権力を公正に監視することがマスメディアに求められていることを自覚してもらいたい。
そうだと思います。ごく当たり前のことが当たり前、変なことが変、と感じなくなっている。本当に、何でこうなるの?って感じです。

_ 名無し ― 2010/02/26 22:32

「報道」と言う言葉は、その響きから、公正に、誠実に、真実を知らせてくれるもの、と私等は感じ取るのですが、現在の「報道」はただの娯楽番組かそれに少し毛が生えた程度ものがほとんどではないでしょうか。娯楽ですから真実は関係有りません。
面白おかしくして視聴率を稼げればそれで良い訳です。
「報道」は彼らの単なる商売道具のひとつに過ぎません。
彼らの意識は多分そうだと思います。

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