シリーズ「刷り込み報道はなぜ可能か...1」(ポシャる)2010/01/02

元日に主要メディアに一斉に流れたらしい小沢氏の元秘書、石川民主党議員の記事をネタに書こうと思ったのだが、正直な話、余りにも記事がくだらないので、まともに考えて書く気が起きなくなってしまった。朝日が何でこんな見出しを付けたのか、まるで理解できないのだ。単なる印象操作にしても、程度が低すぎる。朝日が書いている「小沢氏の指示」を頭に置いて、この記事を読んで欲しい。「小沢氏の指示」が何で問題なのかまるで分からない。

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土地取引「小沢氏の指示」 石川議員、地検聴取に証言
http://www.asahi.com/national/update/0101/TKY200912310225.html

小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地をめぐる問題で、当時の陸山会の事務担当者で元秘書の石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=が東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、土地取引は小沢氏の指示で始まり、購入原資の約4億円が小沢氏の資金だったと認めていたことが、関係者の話でわかった。約4億円は、長年の政治活動で得た資金の可能性があるという。

 石川氏は関係者に対し、取引を進める中で「小沢氏と直接、電話やメモでやりとりすることもあった」と証言しているという。特捜部も、石川氏の再聴取などで、小沢氏が不明朗な資金操作についてどこまで認識していたかを調べる見通しだ。また、購入資金などで小沢氏しか分からない事情があるため、小沢氏を任意で聴取する必要があるか、慎重に検討するとみられる。

 この問題では、陸山会が04年10月29日、東京都世田谷区の宅地を約3億4千万円で購入。その数日前から、総額約4億円が複数の関連政治団体経由などで陸山会の口座に集められ、土地代金に充てられたことが判明。この約4億円は、同会の政治資金収支報告書の収入に記載されていない。石川氏が聴取の際、この資金操作などへの関与を認めたことから、特捜部は、石川氏を政治資金規正法違反(不記載)の罪で在宅起訴する方向で検討しているとされる。

 複数の関係者によると、この土地取引は、小沢氏が、同会の会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規(たかのり)被告(48)=西松建設の違法献金事件で公判中=に、秘書寮の用地の取得を指示して始まった。大久保秘書は、対象地を探し、後の経理手続きは石川氏に任せたという。

小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地をめぐる問題で、当時の陸山会の事務担当者で元秘書の石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=が東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、土地取引は小沢氏の指示で始まり、購入原資の約4億円が小沢氏の資金だったと認めていたことが、関係者の話でわかった。約4億円は、長年の政治活動で得た資金の可能性があるという。

 石川氏は関係者に対し、取引を進める中で「小沢氏と直接、電話やメモでやりとりすることもあった」と証言しているという。特捜部も、石川氏の再聴取などで、小沢氏が不明朗な資金操作についてどこまで認識していたかを調べる見通しだ。また、購入資金などで小沢氏しか分からない事情があるため、小沢氏を任意で聴取する必要があるか、慎重に検討するとみられる。

 この問題では、陸山会が04年10月29日、東京都世田谷区の宅地を約3億4千万円で購入。その数日前から、総額約4億円が複数の関連政治団体経由などで陸山会の口座に集められ、土地代金に充てられたことが判明。この約4億円は、同会の政治資金収支報告書の収入に記載されていない。石川氏が聴取の際、この資金操作などへの関与を認めたことから、特捜部は、石川氏を政治資金規正法違反(不記載)の罪で在宅起訴する方向で検討しているとされる。

 複数の関係者によると、この土地取引は、小沢氏が、同会の会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規(たかのり)被告(48)=西松建設の違法献金事件で公判中=に、秘書寮の用地の取得を指示して始まった。大久保秘書は、対象地を探し、後の経理手続きは石川氏に任せたという。
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小沢氏が政治活動の責任者として「長年の政治活動で得た資金」を使い、石川さんに「土地取引」の指示を出すことが何が問題なのだろうか?指示なしに石川さんがカネを動かしたら、横領罪とかで訴えられるだろう。だから、石川氏が「小沢氏と直接、電話やメモでやりとりすることもあった」のは当たり前の話なのだ。他人のオカネを動かすのに、委任状もなく勝手に動かしたら、それこそ大問題だろう。

まだまだ突っ込み所満載なんだけど、何より傑作なのは、朝日が記事の中で「関係者」とやらが、東京地検特捜部の人間であることを、恐らくは気付かないうちに書いちゃってることではないだろうか。記事に書かれている「関係者」って同一人物でないの?同一人物でなければ、石川氏はどんな「関係者」に証言したんだろうか?

・ 当時の陸山会の事務担当者で元秘書の石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=が東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、土地取引は小沢氏の指示で始まり、購入原資の約4億円が小沢氏の資金だったと認めていたことが、“関係者”の話でわかった。
・ 石川氏は“関係者”に対し、取引を進める中で「小沢氏と直接、電話やメモでやりとりすることもあった」と証言しているという。


シリーズ「刷り込み報道はなぜ可能か...1」(更新)
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2010/01/01/4790041

コメント

_ 大和 ― 2010/01/05 12:38

改革に取り組む鳩山内閣を応援すべきです。日本政府を牛耳ろうとする謀略工作に荷担するのは恥ずべきことです。首相と政権党幹事長への執拗な批判攻撃は、国益を損ない国民生活に危険です。時代錯誤した検察庁とメディアの病根には、メスを入れるべきです。
スキャンダルとして騒ぐべきは、文科省官僚の愚民化政策です。
 不登校、退学者20万人、精神疾患休職教員5400人。こんな学校に通えば、ひきこもり、ニート、失業者となり、4万人の自殺者が出るのは当然です。
教育現場から、愚民化教育のおぞましい実態を詳細に暴露したのが「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)です。破綻した教育の実態、世界の教育改革から逆行した改悪、時代錯誤した取り組みの異様な姿が赤裸々にされています。
この知識時代に愚民化教育を行い、若者を貧窮させ、犯罪に走らせ、国家衰退を作った文科省官僚の罪は、薬害エイズや薬害肝炎を起こした厚労省官僚を越える大罪です。
子供の不幸を見て見ぬふりをする堕落した日本人こそ、愚民化教育が作り出した愚民です。官僚は、愚民化政策を行った事実を認め、国民に謝罪すべきなのです。

_ masa ― 2010/01/12 18:08

大和さん、初めまして。コメント有り難うございます。遅くなりました。最近は知れば知るほど、ご指摘のように、「愚民化政策」が本当にやられていたんだという思いを強くしています。それも用意周到にやられていたとしか考えようがない。

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_ 誰も通らない裏道 - 2010/01/05 17:20

今年の元旦の新聞というのを今日になってざっと見た。 なるほど噂には聞いていたが、