事実を伝える者たち 第1回2010/04/14

10年以上も前だったか、米国では報道メディア資本に関する法改正で報道機関の大資本系列化が起き、大手テレビの主要メディアは一部大資本系列がずっと独占する状態になっている。ご承知のように、日本は、そのはるか以前に、戦後すぐから同じ独占状態であり、それも米国よりもさらに深刻な新聞とテレビ両方の同一資本系列による独占状態になっている。

同一資本系列によるメディアの独占がなぜ危険か?...

その理由は、言わなくても分かるだろう。大手マスコミ各社は横の繋がりを持っており、

日本新聞協会 - 会員社一覧
http://www.pressnet.or.jp/member/

かつ日本の場合は、政治家以上に絶大な権限を持つ官僚とも、記者クラブ制などを通じてつながっている。戦前と同じ大政翼賛報道がされて、彼らの報道だけを目にして、真に受けていたら、戦前と同じく国民が事実に基づかずメクラ状態に置かれてしまうからだ。日本の報道状況は、恐らくは戦前からずっと、この状態にある。

しかし、インターネットの普及で、この状態は壊されつつある。事実を伝えるジャーナリストがいることを俺たちは知り、彼らが発信する事実、情報にじかに触れられるようになっている。彼らに直接アクセスしたい。

驚くことに、そのための簡便な方法がネット上に存在する。ツイッター(Twitter)だ。

先ずは、ツイッターの普及によって、ネットで信頼を勝ちえ、今やネット上で「真のジャーナリスト」の位置を確立したと思える岩上安身さんを紹介しよう。例えば、テレビなどで報道されている普天間問題。その本当の問題点は、どこにあるのか?彼の14日付けの呟きから興味深い呟きを拾ってみよう。
[注:ツイッター上でのリアルタイムのやりとりであり、誤字がある場合は訂正した。発言中のアットマーク(@)の後に続く英字文字列は発言者名を示し、不要な発言者名は削除した。発言者名の後に続くのが、その発言者の発言。なお、岩上氏の発言は、末尾に紹介するアドレスでいつでも参照できる。]

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同感です。スピンかかってます。RT @bachimaguro 総理のトラストミー発言は大手メディアの認識で正しいですか?私はスピンがかかってると思います。総理がどんな案を示しても一斉にバッシングの準備をしてる大マスコミに疑問を感じる
posted at 00:20:29

ところで、今日の続き。沖縄駐留の海兵隊の数が、18000人という数字、実は額賀元防衛大臣の、平成十八年の答弁をもとにした、根拠のない数字であることを、今日、岡田大臣に質問しました。大臣、それは枠組の話でとかわし、否定せず。明日、この問題に詳しい川内議員と武正副大臣が面会します。
posted at 00:31:29

続き。現在、政府案とされている、その中身は、徳之島らしい、との情報あり。外相会見のあとは、その取材。平野官房長官は、徳之島の有力者に打診(といえば誰でもわかる)。猛反発をくらい、県民の反対集会が。平野長官はすでに、辺野古沖の合意案はあり得ないと、米国には伝えている。
posted at 00:39:20

続き。米国は、地元合意にこだわり、その点で、ホワイトビーチ案も、徳之島も、長崎案も、暗礁。となると、残るは、グァム移転のみ。これがにわかに現実味を帯びてくる。その案を今日、川内議員、近藤議員が、平野長官に面会して、説明した。その行くえは、果して?
posted at 00:50:44

いえいえ、そうではなく、元々米軍はグァム移転を中心に考えていたんです。それがまともに報じられてこなかったんです。RT @yuketenwalker こんな八方塞の結果グアム移転なんて、もしなったらとんでもなくデッカイ手土産を要求されそう・・。
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なお、上記の岩上氏の発言(呟き)は、ここ http://twilog.org/iwakamiyasumi/ でいつでも時系列でまとめて見ることができる。岩上氏の活動は驚異的であり、普天間など現在日本で問題となっていることをほぼカバーしている。アクセスする価値があると信じる。そしてツイッターに参加されることを。

Twitterの魅力 - さえずり人たち2010/03/03

Twitter、日本語にすると「さえずり人」にはまっている。メールとも違う。あえていえば、例えばテレビでたまに流れるニュース速報などのテロップに双方向性が加わったもの、読み手からのアクセスを可能にしたものと言えるだろうか。

Twitterの使い方など(Twinavi)
http://twinavi.jp/guides/step1

携帯からもほぼリアルタイムで「さえずり」にアクセスでき、速報性は高い。実際、俺は津波の日は、自宅近くで津波警報の放送を聞き、車で外出、携帯で原口総務相の「さえずり」で状況を知った。そして、どんな情報も最終的な行動の判断は自分。

Twitterは1回の「さえずり」が140文字という制限があるが、何回でも「さえずる」ことができる。携帯からでもパソコンからでも使える。アカウント(口座)さえとれば誰もが使えるから、普通なら、手に入らないような情報を目にすることができる。例えば恐らくは大手マスコミの壁に阻まれて、表に出てくることがなかった情報まで出てきている。「どうせ」なんて諦めていたらしい人も、Twitterで「さえずり」始めている。

俺が最初に驚いたのは、朝のフジテレビの番組に出られていた岩上安身さんの「さえずり」。前にテレビに出られてていて、あまり強い印象はなかったのだが、岩上さんの「さえずり」の内容はスゴイ。途中で「記者クラブ」に対する怒りまで感じられる。いやはや、岩上さんの事前承諾で、少し「さえずり」を紹介させてもらおう。Twitter上では、こんなことがやりとりされている。岩上さんの見知らぬ人、あるいは知人とこれが全世界でやりとりされ、フォローしてさえいれば、誰もが見ることができるのだ(もちろん日本語が必要だが...)。

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iwakamiyasumi
http://twitter.com/iwakamiyasumi

今日、取材の合間に、大阪の芦原橋にある、りばてぃ大阪・大阪人権博物館を見学してきた。名前を聞いてはいても、足を運んだのは初めて。さまざまな差別と人権問題についての展示がなされている。何事もそうだが、実際に足を運んで、自分の目と耳で確認しないと腑に落ちないものだ。

posted at 03:04:16

続き。既存の政治的枠組みに、全面的に組み込まれるのを潔しとしない人々に対して、ノンポリとか、無党派といった、侮りの念を込めた呼称で呼ぶのは間違っていると、昔から思ってきた。皆が皆、無関心なのではない。各論レベルで冷静に話し合えないため、やむなく口を閉ざしてきた人も少なくない。

posted at 03:17:47

続き。たぶん、多くの人が、私と似たような感想を抱くことだと思う。ここの展示すべてに賛同できるという人も多くはないし、逆に全てを否定するという人も少ないだろう。部分的な違和感や考えの違いのはずなのだ。ところが、それを話し出すと右からも左からも、性急な詰問と非難が飛んでくる。

posted at 03:23:37

続き。同和、在日、アイヌ…。差別の対象とされてきた様々な人々。展示を見ながら、差別反対・人権尊重という原則・総論については、もちろん同意するのだけれども、各論に入ると、この展示の主張の通りに何もかも従うわけにはいかないなとも思う。ところどころ、異論を唱えたくなる箇所があるのだ。

posted at 03:29:58

続き。冷静に議論を進めるより、「右か左か、どちらの陣営に属するのか」といった踏み絵を踏まされるような事態にも出くわす。それが煩わしくて、沈黙を決め込む。態度を明らかにせず、差別や人権問題という政治的にデリケートな問題には係わらないでおこうとする。こうした身の処し方も珍しくはない。

posted at 03:49:07

続き。右や左に、たやすく態度決定できず、ぐずぐずと悩んでいるけれど、真剣に、誠実に考え続けているような人が、脅えずに情報や意見をかわしてゆく場があればいいのに、と思う。答えは二つに一つではないはず、なのだ。

posted at 04:05:12

続き。差別の問題について、攻撃的な口調ではなく、冷静に話せる状態やルールがあることは、必要なことである。しかも、早急に。なぜならそれは、社会の可視化の問題とかかわるからだ。

posted at 04:26:39

続き。可視化が進めば、タブーも見えるようになる。言い換えれば、タブーについて、穏やかに話せないと、可視化は進まない。差別問題に限らず、政治的にデリケートで、人々を興奮させやすい問題は、それを理由として、ブラックボックスを作り出す理由になってしまうからだ。

posted at 04:33:30

同意感謝。RT @kevin_db1: 同感。議論したいのは各論の妥当性であって特定政治家や政党の是非ではないし、自分の利益代弁者を求めるものでもない。岩上さんに期待します。 RT @iwakamiyasumi: 続き。既存の政治的枠組みに、全面的に組み込まれるのを潔しとしない人

posted at 12:31:43
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注: 上記引用中、各「さえずり」の後ろのpostedは発信時刻、他の人の「さえずり」も引用できる。「さえずり」中の「RT」はRetweetの略で「さえずりが良い」と思って「リツイート」ボタンが押されたことを意味する。「@」マークは返信先の相手。

石川議員出演問題はテレビ局の致命傷になる...2010/02/25

民主党石川知裕議員が拘留されていたとき、「政治とカネ」問題とやらで大手テレビ局はここぞとばかりに水谷建設から5,000万円受領などの報道をした。みのもんた氏が司会を務めるTBS「みのもんたの朝ズバッ」、辛坊治郎氏が司会を務める読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」などなど。俺自身は目にしていないが、その報道の中にはかなりの虚偽が含まれていたようだ。実際の石川議員の起訴事由とはまるで関係ない。

まあ、間違いは誰にでもある。後で訂正をすればいい。しかし、その間違いのおかげで、とんでもない扱いを受けている当人が保釈されて議員生活を送っているにもかかわらず、それらのテレビ番組は石川議員を招いて、石川議員側の意見を聞こうともしていない。

これは「政治とカネ」の問題ではない。検察からのリークの問題でもない。民主党、自民党など、どの政党を支持しているかの問題でもない。俺たちの身の回りでも、会社でもよく起きる問題。すなわち、何か問題が起きで当事者の意見が異なるときに、どう対処するかの問題なのだ。問題を判断、対処をするにあたって、事実確認とともに、意見が異なる双方の意見を平等に聞く姿勢をもっているかどうか、のモラルの問題である。

しかし、これまでのところ、大手テレビ局は石川氏に反論する場を提供しないという点で、報道機関として公正中立であるべきこの最低限のモラルを放棄している。

大手テレビ局が税金などの恩恵を受けていない機関であり、例えば、自民党機関紙、共産党機関紙であれば問題ないのかもしれない。しかし、テレビ局は記者クラブ、電波利用料をはじめとして、国民からの多額の税金の恩恵を受けている。自分たちの資金でやっている政党などの宣伝媒体とは違うのだ。一方的な偏向報道のしわ寄せは、テレビを見ている国民が受けることになる。

これらテレビ局は、税金の恩恵を受けずに、自分たちの力だけで会社を運営するときが来ているのではないだろうか。税金の恩恵を受けていなければ、俺もモラル面からテレビ局を批判する理由はない。

「談合記者クラブ」が享受する巨額税金利権2010/02/19

巨大談合組織としての「記者クラブ」について書いていたら、Twitterでスゴイ記事が紹介されていた。一体全体、「談合記者クラブ」はどのぐらいの額の税金利権を享受しているのか。金額の多さばかりでなく、大手新聞社各社がほぼ横並びであることから、いかに談合利権であるかが一目瞭然。かなり前の調査なので、その額はさらに巨額になっていると予想されるが、どうなのだろうか。大手マスコミが現政権を必死に攻撃する理由が垣間見えてくるような。

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鉄馬:記者クラブ問題

最近よく言われる、排他的な姿勢、官公庁の広報機関と化し、国民の知る権利を阻害していると問題点が挙げられています。

官邸でも、記者クラブが家賃、光熱費を払ってないといわれますが、国民の税金をどのように食いつぶしているかわたしは知りませんでした。

その記者クラブのためにいくら税金が使用されているか、具体的に書かれいてる本がありましたので紹介します。

ちなみにわたしは絶句しました。

新聞が面白くない理由 (講談社文庫)岩瀬達哉 著

一部ご紹介します。
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「第一部 記者クラブの堕落 便宜供与で曲がるペン」から

表1 記者クラブへの便宜・利益供与調査----試算合計額

中央官庁 サンプル数26     2,797,724,199円
県庁 サンプル数47       1,252,671,976円
市役所/政令都市 サンプル数12   298,933,510円
市役所/県庁所在地 サンプル数35 347,431,735円
市役所/一般市 サンプル数321  1,578,848,318円
議会 サンプル数3        3,510,171,862円
教育委員会、大学 サンプル数17  134,736,011円
警視庁、警察本部 サンプル数32  778,351,299円
検察庁 サンプル数5        13,165,524円
特殊法人など サンプル数8     235,918,940円
政党 サンプル数1          20,957,382円
農協 サンプル数16         77,901,493円
一般企業 サンプル数6       31,246,715円
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合計              11,077,608,964円
(96年1月17日現在)

表2 大手新聞社が各公的取材機関から受けている便宜・利益供与の試算総額

朝日新聞   550,339,652円
毎日新聞   537,605,733円
読売新聞   555,091,769円
産経新聞   349,680,743円
日本経済新聞 377,849,996円
共同通信   399,553,309円
時事通信   249,314,868円
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巻末にも 「全国調査 - 記者クラブの便宜利益供与一覧表」がありますので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょう。

The Journal
http://www.the-journal.jp/contents/yoronz/2009/12/post_37.html
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国母さん騒動から見える共通項2010/02/18

確か、若き日のテニスの伊達さんもマスコミは大嫌いで、会見は突っ慳貪だった。朝青龍もそう。多分、国母さんもそう。何故だか、分かる。一生懸命、運動をやったことがある人なら理解できるんじゃなかろうか。

大会に向けて精神肉体ともにベストな状態を維持するためには、できるだけ、余計なことをしたくない。日本のマスコミ記者がするアホ丸出しの質問は、そういう余計なことで最大で、相手をしたくない。しかし、若いときはその態度がもろに出るから、マスコミ記者から嫌われていて、事あれば袋叩きみたいな状態になる。

詰まり、恐らくは国母さんの服装なんて本当はどうでもいいの。マスコミのアホ記者どもは叩くチャンスを狙っていたんだよね。