二周遅れの戦後の終わり2010/03/07

日本の政治にはほとんど関心を持ったことがない俺が、このブログを始めてからほぼ政治ネタばかりを書き綴ってしまった。とはいえ、テレビの報道番組も新聞もほとんど目にすることはない。変な表現かもしれないが、「テレビや新聞の報道に視線をやっても、まるで目に入ってこない。」わざわざゴミを目に入れる必要はない。

現政権がよほどのヘマをやらない限り、日本の戦後が終わろうとしているようだ。残念なことに、世界標準から二周、三周遅れているが。

この説明には、テレビや新聞で流される理屈なんかまるで必要ない。ただ、日本で起きた、また起きている事実を見ればいい。日本に多数存在する米軍基地、そして普天間!

1991年のソ連崩壊で東西冷戦が終わり、また1993年の中国の市場経済導入によって日本の米軍基地なんぞ、とっくに縮小に向かっているはずなのに、「日米安保」(これは嘘だが)の名の下に米軍基地が存在し続け、それも縮小どころか思いやり予算をはじめとして拡大し続けている。その最後の象徴が普天間移設、というより沖縄米軍基地拡張問題である。

この事実を見ただけでも、連立を含めて戦後ずっと支配し続けた自民党政権で行われていた外交政策が一周遅れていたことが分かる。しかし、遅れは、これだけではない。米国とそのポチのために存在していたような日本の戦後は、米国が覇権国であり続けることを前提にしている。しかし、世界を見るがいい。旧ソ連圏で吹き荒れたカラー革命とやらはどこに行っただろうか。この間のウクライナでもユシチェンコ大統領は得票数わずか5%ちょび、決選投票にも残れず見事に敗れ去った。米国自体を見ても、その超巨大な赤字、失業率を見れば、覇権国で有り続けることはできないし、東欧、中南米をはじめとして、世界はそのように見なした動きになっている。それぞれが自国の進むべき道を探り、歩を進めようとしている。

現在自民党やマスコミご推薦のように、06年合意通りに辺野古とかに海岸を埋め立てて基地を作っても、米国はその基地を自分たちのカネで維持できるかというと、現在の財政状況から判断する限り、どう見ても「ノー」である。つまり、俺らが日本国民は、あの辺野古の素晴らしい海を自分たちの税金で破壊して、いつまで維持されるかも分からない基地を作ろうとし、なおかつその維持費まで用立てようとしていたということなのだ。世界標準から二周遅れのこんなことをやったら、日本は世界から呆れ果てられるだろう。

現在の自民党や官僚、マスコミがやっていることは何か?二周遅れた日本を二周遅れの状態のままにしておきたいという、まさに抵抗、反動の動きそのものである。だから、小沢さんとか鳩山さんのことなど、これだけマスコミがデマを交えて騒いでも、恐らくは大多数の国民はどっ白けになる。

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_ ふじふじのフィルター - 2010/03/07 12:19

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