どういうこと?なんで西松の国澤さんが不起訴なの? ― 2009/06/01
読売がさっき出したこの記事どういうこと?
西松献金、自民・二階派政治団体は不起訴…東京地検特捜部
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090601-00000735-yom-soci
二階派政治団体不起訴は、元々予想されていたというか(漆間さんも「自民党に捜査は及ばない」ってなことを言っていたし、地検は自公政権を支持していることを前提にしておりますので)。今二階派さん関係を逮捕しようものなら、これから選挙というときに二階派というよりは自民党全体がガタガタになるだろうから、とても起訴なんてできないでしょう。「どういうこと?」というのは、記事のこの部分。
「同社前社長の国沢幹雄被告(70)については、不起訴(起訴猶予)とした。 」
これって国澤さんの「他人名義での献金禁止」という政治資金規正法違反が不起訴ってことだよね。となると、大久保さんの「虚偽記載」はどうなっちゃうの?大久保さんは、東京地検も法的に問題ない、少なくとも嫌疑不十分と判断した団体から陸山会が受けた献金を、その通りに記載していたことになるよね。にもかかわらず、東京地検は大久保さんを「虚偽記載」という政治資金規正法違反で起訴した。違うかなあ?
東京地検は何のために大久保さんの保釈決定に対して準抗告して、保釈の執行停止を申請したんだ?ますます、東京地検の準抗告事由を知りたーーーい!
西松献金、自民・二階派政治団体は不起訴…東京地検特捜部
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090601-00000735-yom-soci
二階派政治団体不起訴は、元々予想されていたというか(漆間さんも「自民党に捜査は及ばない」ってなことを言っていたし、地検は自公政権を支持していることを前提にしておりますので)。今二階派さん関係を逮捕しようものなら、これから選挙というときに二階派というよりは自民党全体がガタガタになるだろうから、とても起訴なんてできないでしょう。「どういうこと?」というのは、記事のこの部分。
「同社前社長の国沢幹雄被告(70)については、不起訴(起訴猶予)とした。 」
これって国澤さんの「他人名義での献金禁止」という政治資金規正法違反が不起訴ってことだよね。となると、大久保さんの「虚偽記載」はどうなっちゃうの?大久保さんは、東京地検も法的に問題ない、少なくとも嫌疑不十分と判断した団体から陸山会が受けた献金を、その通りに記載していたことになるよね。にもかかわらず、東京地検は大久保さんを「虚偽記載」という政治資金規正法違反で起訴した。違うかなあ?
東京地検は何のために大久保さんの保釈決定に対して準抗告して、保釈の執行停止を申請したんだ?ますます、東京地検の準抗告事由を知りたーーーい!
リバーベンドさんから沖縄の東村高江へ ― 2009/06/02
俺が2001年の911前後に半年近く米国に滞在し、その時の米国社会、米国民の有り様に危惧を覚えて米国の状況を追ってきたことは前に触れた。その過程で米国はアフガニスタン、イラクを攻撃し、現在に至っている。リバーベンドさんは、そのときに出会ったイラク人女性ブロガー。彼女のブログは、とても共感できる文章で、日米主要メディアの報道がいかに事実を隠しているか、デタラメかを教えてくれた。いや、それ以前に、彼女のような女性がイラクに存在し、ブログで世界に向けて発信していること自体が驚きだった。その彼女のブログは2007年10月22日で中断し、彼女自身も母国イラクから出ている。
彼女のブログ、「Bughdad Burning」は、彼女が友人のために書いたという次の一文で始まる。
「... I'll meet you 'round the bend my friend, where hearts can heal and souls can mend...」(友よ、私の心が失われあなたさえ見分けることができなくなったら、どうか私を偉大な文明をはぐくんだ、チグリス・ユーフラテスの胸元に連れて行って欲しい。そこで私は心を癒し、魂を再生させるでしょう。)
ソース:Baghdad Burning(英語)、 バグダッドバーニング(日本語)
リバーベンドさんばかりでなく、恐らくは世界中のほとんどの人はそれぞれに、困難に出会ったとき、孤独になったときに「心を癒し、魂を再生させる」場、「故郷」があるだろう。俺にとっては、それは富士山であり、湘南の風景であり、そこに暮らす人々でもある。そういう場が理不尽に破壊されたり、そこから離れざるをえなくさせられたりすることは誰にも耐えられないことに違いない。
しかし、それが、ここ日本の、米軍基地の宝庫、沖縄の東村高江で起きているようだ。そのことをブログの世界では超有名な「きっこのブログ」が、ブログ取り締まりとの関連で取り上げている。
政府によるブログの取り締まり
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/05/post-2aba.html
「やんばる東村 高江の現状」
http://takae.ti-da.net/
彼女のブログ、「Bughdad Burning」は、彼女が友人のために書いたという次の一文で始まる。
「... I'll meet you 'round the bend my friend, where hearts can heal and souls can mend...」(友よ、私の心が失われあなたさえ見分けることができなくなったら、どうか私を偉大な文明をはぐくんだ、チグリス・ユーフラテスの胸元に連れて行って欲しい。そこで私は心を癒し、魂を再生させるでしょう。)
ソース:Baghdad Burning(英語)、 バグダッドバーニング(日本語)
リバーベンドさんばかりでなく、恐らくは世界中のほとんどの人はそれぞれに、困難に出会ったとき、孤独になったときに「心を癒し、魂を再生させる」場、「故郷」があるだろう。俺にとっては、それは富士山であり、湘南の風景であり、そこに暮らす人々でもある。そういう場が理不尽に破壊されたり、そこから離れざるをえなくさせられたりすることは誰にも耐えられないことに違いない。
しかし、それが、ここ日本の、米軍基地の宝庫、沖縄の東村高江で起きているようだ。そのことをブログの世界では超有名な「きっこのブログ」が、ブログ取り締まりとの関連で取り上げている。
政府によるブログの取り締まり
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/05/post-2aba.html
「やんばる東村 高江の現状」
http://takae.ti-da.net/
地検は国民を馬鹿にしてるんじゃなかろうか? ― 2009/06/02
マスコミの報道をいくつか見ての判断だが、東京地検は国民を馬鹿にしてるんじゃなかろうか?と思わざるえない。かなり頭が疲れているけど、とにかく突っ込んでみよう。誤字脱字はちょっと勘弁していただいて、事実として間違っている箇所があったら指摘してください。先ず、今日はコレ。
NHKの6月1日付けの報道によれば、二階さんの平成18年(つまり、2006年、年度に注目!)までのパーティー券問題の不起訴について、東京地検は次のように説明したらしい。
「東京地検特捜部は「問題のパーティー券は、二階大臣の秘書が西松建設に購入を依頼していたが、派閥の団体の会計責任者など政治資金規正法の対象になる関係者は西松建設側とは接触しておらず、実際には西松建設が購入したと認識していたとは認められない」として、当時、この団体の会計責任者だった泉信也参議院議員など、派閥の関係者については容疑が不十分だとして不起訴にしました。」
二階派の関係者 不起訴に(ページ末をクリックして、「もっと詳しく」のページ)
http://www.nhk.or.jp/news/k10013354631000.html#
「実際には西松建設が購入したと認識していたとは認められない」となると、03年以降(パーティー券問題の3年前)に自民党の政治資金団体「国民政治協会」(国政協)やその他自民党政治家の政治団体に関するこの記事はどうなるんだろうか?03年にこんなことが起きていて06年以降のパーティー券の問題で「認識していたとは認められない」なんてあり?そもそも記事にある「複数の政治家」って誰?
「西松建設の巨額献金事件で、同社のダミー団体とされる新政治問題研究会(新政研)から献金を受けた自民党の政治資金団体「国民政治協会」(国政協)や複数の政治家の政治資金収支報告書に、新政研の住所として東京都港区の西松建設本社住所が記載されていたことが5日、分かった。」
収支報告書に西松の本社住所 自民「国政協」など
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009030501000065.html
NHKの6月1日付けの報道によれば、二階さんの平成18年(つまり、2006年、年度に注目!)までのパーティー券問題の不起訴について、東京地検は次のように説明したらしい。
「東京地検特捜部は「問題のパーティー券は、二階大臣の秘書が西松建設に購入を依頼していたが、派閥の団体の会計責任者など政治資金規正法の対象になる関係者は西松建設側とは接触しておらず、実際には西松建設が購入したと認識していたとは認められない」として、当時、この団体の会計責任者だった泉信也参議院議員など、派閥の関係者については容疑が不十分だとして不起訴にしました。」
二階派の関係者 不起訴に(ページ末をクリックして、「もっと詳しく」のページ)
http://www.nhk.or.jp/news/k10013354631000.html#
「実際には西松建設が購入したと認識していたとは認められない」となると、03年以降(パーティー券問題の3年前)に自民党の政治資金団体「国民政治協会」(国政協)やその他自民党政治家の政治団体に関するこの記事はどうなるんだろうか?03年にこんなことが起きていて06年以降のパーティー券の問題で「認識していたとは認められない」なんてあり?そもそも記事にある「複数の政治家」って誰?
「西松建設の巨額献金事件で、同社のダミー団体とされる新政治問題研究会(新政研)から献金を受けた自民党の政治資金団体「国民政治協会」(国政協)や複数の政治家の政治資金収支報告書に、新政研の住所として東京都港区の西松建設本社住所が記載されていたことが5日、分かった。」
収支報告書に西松の本社住所 自民「国政協」など
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009030501000065.html
爆笑で迎えられたガイトナーさんの中国初訪問 ― 2009/06/03
現在の世界の経済情勢を考えれば、米財務長官ガイトナーさんが日本を素通りするだけでなく、訪問する予定もなく、中国を初訪問したことの重大さが分かりますよね。日本じゃほとんど報道されていないようですが、ロイターはえらい勢いで報道してますね(米国主要メディアは知りません)。
UPDATE 3-Geithner tells China its dollar assets are safe
(ガイトナー、中国のドル資産は安全と話す)
http://www.reuters.com/article/usDollarRpt/idUSPEK14475620090601
ちなみに見出しの話を北京大学でしたら(safeではなく、very safeですが)、学生が爆笑したそうです。「自分たちの生活水準あげないで、何で外貨準備をこんなに増やすの?」ってな訳で。日本の自公政権より、中国の学生たちの方がよっぽど事態を把握しているようで。
「 "Chinese assets are very safe," Geithner said in response to a question after a speech at Peking University, where he studied Chinese as a student in the 1980s.
His answer drew loud laughter from his student audience, reflecting scepticism in China about the wisdom of a developing country accumulating a vast stockpile of foreign reserves instead of spending the money to raise living standards at home.」
「地球規模で噴火する世紀末金融ショック」というすごいタイトルのこのブログの方はちゃんと分析しているようですね。
ガイトナー米長官が日本を素通りする理由
http://www.actiblog.com/hillser/90903
UPDATE 3-Geithner tells China its dollar assets are safe
(ガイトナー、中国のドル資産は安全と話す)
http://www.reuters.com/article/usDollarRpt/idUSPEK14475620090601
ちなみに見出しの話を北京大学でしたら(safeではなく、very safeですが)、学生が爆笑したそうです。「自分たちの生活水準あげないで、何で外貨準備をこんなに増やすの?」ってな訳で。日本の自公政権より、中国の学生たちの方がよっぽど事態を把握しているようで。
「 "Chinese assets are very safe," Geithner said in response to a question after a speech at Peking University, where he studied Chinese as a student in the 1980s.
His answer drew loud laughter from his student audience, reflecting scepticism in China about the wisdom of a developing country accumulating a vast stockpile of foreign reserves instead of spending the money to raise living standards at home.」
「地球規模で噴火する世紀末金融ショック」というすごいタイトルのこのブログの方はちゃんと分析しているようですね。
ガイトナー米長官が日本を素通りする理由
http://www.actiblog.com/hillser/90903
*検察vs小沢の戦い 7 - 地検の論理の行き着く先 ― 2009/06/03
当初は「検察vs小沢の戦い」という位置づけで考えていたけど、NHKが記事にした二階派のパーティー券問題に関する東京地検特捜部の不起訴処分理由を読むと、「検察vs国民の戦い」とした方が適切かとも思い始めた。
「東京地検特捜部は「問題のパーティー券は、二階大臣の秘書が西松建設に購入を依頼していたが、派閥の団体の会計責任者など政治資金規正法の対象になる関係者は西松建設側とは接触しておらず、実際には西松建設が購入したと認識していたとは認められない」
ソース:二階派の関係者 不起訴に(ページ末をクリックして、「もっと詳しく」のページ)
http://www.nhk.or.jp/news/k10013354631000.html#
付け足しはあるけど、この特捜部が発表した不起訴理由で重要なことは次の一点に絞られる。
「実際には西松建設が購入したと認識していたとは認められない。」
この発言は、リーク慣れした東京地検が政治資金規正法の「虚偽記載」違反で大久保秘書を起訴したことに向けて、どこに争点を置きたいかをよく表しているのではないだろうか。
しかし、元検事の郷原さん他、多くの方が指摘しているように政治資金規正法は「寄付の行為者」の記載を求めているのであって、「資金の拠出者」の記載を求めているわけではない。だから、釈放後本人が発表しているように、大久保さんは「政治資金規正法の定めに従って適切に処理し、収支報告書に正しく記載したもので、法を犯す意図など毛頭なく、やましいことをした覚えはない」ということになる。
とすると、地検特捜部が先ずやりたいことは、政治資金収支報告書に「資金の拠出者」を書かないことは違法ということを国民に印象づけることではないだろうか。無条件でこのことを印象づけることが絶対的な前提になる。なぜなら、そのようにしなければ、次の段階、「認識の有無」の問題に進めないからだ。地検特捜部の言う、二階派パーティー券の不起訴理由は完全にこの線に沿っている。
しかし、どうどう巡りのようになるが、ポイントは「認識の有無」ではなく、あくまで「政治資金収支報告書に資金の拠出者を書かないことは違法か」である。この前提、つまり、これが違法という前提が成立しなければ、「認識の有無」を問題にすることがはできない。検察が「認識の有無」を問題にするなら、政治資金規正法に基づいて、これが違法であることを証明する必要がある。
まあ検察が裁判でどう論理展開するのか分からないけど、一国民としては、他人に危害を加えたわけでもなく、他人のモノを盗んだわけでもなく、かつ自分では法を犯しているつもりもないのに、逮捕、拘留され、「認識の有無」を問題にされたら、どうすればいいんだろか?....なんてことを考えてしまう。
「東京地検特捜部は「問題のパーティー券は、二階大臣の秘書が西松建設に購入を依頼していたが、派閥の団体の会計責任者など政治資金規正法の対象になる関係者は西松建設側とは接触しておらず、実際には西松建設が購入したと認識していたとは認められない」
ソース:二階派の関係者 不起訴に(ページ末をクリックして、「もっと詳しく」のページ)
http://www.nhk.or.jp/news/k10013354631000.html#
付け足しはあるけど、この特捜部が発表した不起訴理由で重要なことは次の一点に絞られる。
「実際には西松建設が購入したと認識していたとは認められない。」
この発言は、リーク慣れした東京地検が政治資金規正法の「虚偽記載」違反で大久保秘書を起訴したことに向けて、どこに争点を置きたいかをよく表しているのではないだろうか。
しかし、元検事の郷原さん他、多くの方が指摘しているように政治資金規正法は「寄付の行為者」の記載を求めているのであって、「資金の拠出者」の記載を求めているわけではない。だから、釈放後本人が発表しているように、大久保さんは「政治資金規正法の定めに従って適切に処理し、収支報告書に正しく記載したもので、法を犯す意図など毛頭なく、やましいことをした覚えはない」ということになる。
とすると、地検特捜部が先ずやりたいことは、政治資金収支報告書に「資金の拠出者」を書かないことは違法ということを国民に印象づけることではないだろうか。無条件でこのことを印象づけることが絶対的な前提になる。なぜなら、そのようにしなければ、次の段階、「認識の有無」の問題に進めないからだ。地検特捜部の言う、二階派パーティー券の不起訴理由は完全にこの線に沿っている。
しかし、どうどう巡りのようになるが、ポイントは「認識の有無」ではなく、あくまで「政治資金収支報告書に資金の拠出者を書かないことは違法か」である。この前提、つまり、これが違法という前提が成立しなければ、「認識の有無」を問題にすることがはできない。検察が「認識の有無」を問題にするなら、政治資金規正法に基づいて、これが違法であることを証明する必要がある。
まあ検察が裁判でどう論理展開するのか分からないけど、一国民としては、他人に危害を加えたわけでもなく、他人のモノを盗んだわけでもなく、かつ自分では法を犯しているつもりもないのに、逮捕、拘留され、「認識の有無」を問題にされたら、どうすればいいんだろか?....なんてことを考えてしまう。
最近のコメント