鳩山・小沢コンビは完全に地検とマスコミをはめた?2010/01/14

昨年の大久保秘書逮捕以来の動きを思い出すと、鳩山・小沢さんのコンビは、完全に地検とマスコミをはめたんじゃないかなあ。一昨日の政治資金に関する小沢さんの発言。

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また、ご承知のように、私の東京の後援会の事務所、盛岡の事務所などは、強制捜査の対象となっておりまして、すべての書類等々が押収されております。

小沢氏「意図的に法律に反する行為していない」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100112-OYT1T01149.htm
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で、昨日の愛知県連パーティーでの小沢さんの発言

「最後になりますけども、わたくしごとで若干、おわびをしたいと思います。昨年の春に、突然の、私ども予想もしなかった事態になって、私の政治団体のことで皆さんに大変ご迷惑をかけました。しかし、私どもは、決して! このような問題で、法に触れるようなことを致したつもりはありません。そのことは国民の皆さんも、私は本当に理解していることと思います。」

また、小沢さんの事務所などに対する地検特捜部による一斉捜索を受けての鳩山さんのコメント。

「検察が判断してそういう行動に出た。私からコメントする立場にない。」

でもさあ、大久保さん逮捕の件に関して、去年の3月28日鳩山さん自分のブログでこんなことを書いていたんだよね。

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【 鳩山由紀夫のメッセージ 】

みなさん、こんにちは。

 小沢代表の大久保秘書が政治資金規正法の虚偽記載容疑で起訴されました。そのことが検察によって伝えられた24日の夕刻、小沢代表は緊急招集した役員会と常任幹事会で次のような説明を行ないました。

 大久保秘書の逮捕から三週間、自分自身が大きな罪を犯したかのような報道がなされている。しかし、自分は決してそんな行為を行なっていない。皮肉なことにそのことは容疑が大久保秘書に対する虚偽記載による起訴しか出てこなかったことで明らかになった。この間、ご心配をかけたことを心からお詫びしたい。起訴も政治資金規正法に関する認識の差で、私は今でも彼が法令違反をしたとは思っていない。自分は代表の座に恋々とするつもりはない。しかし、官僚主権を打破するために、今ここで検察官僚に屈するわけにはいかないと思い、続けて職務を行ないたいと思うが、その判断は皆さんに身を委ねたい。

 この発言を受けて、民主党は役員会及び常任幹事会で意見を求め、小沢代表続投を機関として決定し、27日に全議員にも了解を得たところです。小沢続投に関しては、皆さんはきっと厳しいご意見をお持ちではないかと思います。確かに、企業側から代表への献金額が大きいですし、常識的に、逮捕・起訴と聞けば、何か悪いことを行なったに違いないと考えるほうが自然です。民主党のリスクマネジメントとしても、政権交代のためには、マイナス要因は早く減らしたほうがよいと考えるのも自然です。多分小沢代表自身も、辞めたほうがずっと簡単だと思ったに違いありません。

 それにもかかわらず、私たちが小沢代表続投を決めたのは、田原総一朗さんが「検察の大敗北」と述べた程度の容疑であること、しかも、無罪になる可能性がかなり高いこと、したがって、もし小沢代表が続投を希望するならば、辞任を求めるべきではないからです。さらには、霞ヶ関解体には霞ヶ関を知り尽くした小沢一郎という人物が欠かせないことです。民主党は単に政権交代が目標ではありません。政権交代をしてからが勝負なのです。

 ところで、NHKなどが大久保氏の起訴直後から、彼が政治資金規正法違反にかかわる起訴事実について、その大筋を認めているなどの報道がなされていますが、それは事実と全く異なります。無実だと信じている人間が容疑を認めるなどありえないことです。このような誤解に基づく報道がなされることで、国民の皆さんがかたよった判断に傾くことは容易に推察されます。それは大変に迷惑です。検察官僚の度重なるリークによる情報操作に安易に協力することといい、報道機関は公平公正な立場から、客観的な報道を行なって頂かなければ困ります。

 また、政治資金収支報告書には寄付行為をした人の名前を書くことが義務付けられていて、その人が誰か他の者、例えば西松建設が出した資金によって寄付していたとしても、そのことの記載は不要なのです。即ち、西松建設が資金の拠出者であることを小沢事務所側が認識していたとしても、それだけでは違反とはならないのです。小沢事務所側が西松建設からの資金であることを認識していたか否かが犯罪を構成するか否かであるかのように盛んに報道されていますが、それは問題ではないのです。さらに言えば、西松側の二つの政治団体があたかもダミーで、実態のない団体の如くに書かれていますが、事務所もあり人もいる団体で、ダミーではないのです。このように、極めて意図的な検察官僚の報道が国民の意識を誘導している可能性が高く、小沢代表側を不利に追い込んでいるのは紛れもない事実です。私たちはこのような不条理とも戦わねばなりません。重い十字架を背負った戦いになりました。

衆議院議員 民主党幹事長 鳩山由紀夫メールマガジン
http://archive.mag2.com/0000074979/20090328014431000.html
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どう見ても、今回の件は、地検とマスコミを誘導したってことじゃないかなあ。確信犯にしか見えないよね。さらに、地検とマスコミに戦いを挑んでいるばかりでなく、国民に問いかけている。

「自公に隠れたこれまでの官僚政治と私たち政党政治のどちらをとるか、判断してください。」

で、自分たちの活動とか世論調査を見て、この問いかけをしてもいい時期になった、と彼らは状況判断したんじゃなかろうか。

あくまで俺個人の「憶測」ですが、マスコミの流す「憶測」よりもよっぽど信頼性が高いんじゃないか、なんて自惚れております(笑)。

マスコミの「憶測」に「説明」で応じてはならない理由(更新)2010/01/14

昨年の政権交代で明らかになったことは、なんだろう。その1つとして、官僚と国民の間にあった自公政権という下手な踊り手がいなくなったことではないだろうか。マスコミに踊り手が登場し、さえずることで、官僚は国民の目の前に姿を現す必要がなかった。だから、その後ろで自分たちの(また米国の)利権を守るための法律をいくらでも通せた。実際のところ、自公の大多数の議員などただ踊るだけで何もやっていなかったのだ。しかし、それが政権交代によって変わった。

影に隠れたままどうやって国民を操り続けるか。そのひな形が、以前にもちょろちょろやっていただろうが、昨年の大久保秘書逮捕以来のマスコミ報道に露骨に顕在化した、この構造だろう。

東京地検 -> 関係者 -> 主要マスコミ各社 -> 小沢・鳩山

“「憶測」に「説明」をすることは適切か?”でも書いたように、「関係者」を介在させた。こうすれば、東京地検(あるいは官僚)は、実在するかも分からない、どこの誰かも分からない「関係者」の影に隠れて嘘でも何でも自分たちの都合のいい情報、「憶測」を子飼いのマスコミに流させることができる。「憶測」を言ったのは「関係者」、その「憶測」を流したはマスコミであり、官僚が責任を問われることはいっさいない。

この「憶測」に真面目な「説明」で応じることは、何を意味するか。それは、官僚が影で操っている、この「憶測」構造を暗黙で認め、正当性を与えることだ。悪く言えば、屈服を意味する。だから、「説明」など絶対にしてはいけないのだ。俺には、ここに鳩山さんと小沢さんの違いが見える。検証もなく「憶測」をただ流し、訂正もせず、「説明責任」を口にするマスコミ各社に報道機関としての正当性はあるのだろうか。その意味では、現在の小沢さんは適切な対応をしたと思う。報道機関としての正当性のないマスコミの「憶測」に「説明」で応じる理由がない。

応じなければどうなるか。当然、官僚は表に出てこざるを得なくなる。その一つが今回の地検特捜部の家宅捜索といっていいだろう。これでいいのだろう。これが裁判員制度とかのとんでもない制度を作っている官僚の本当の姿だ。その本当の姿を国民は目にする必要があると思われる。


「憶測」に「説明」で応じることは適切か?(更新)
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2010/01/13/4809902