本来問われるべき問題を問わさせない構造2010/01/07

最も厳重な警備がされていたというCIA基地。アフガニスタンにいる一般米兵でさえ、その基地で何がやられているのか知らないと報告されている。そこで自爆攻撃が起きたのだから、米軍幹部が大騒ぎするのも無理はない。秘密作戦基地となっている場所がいとも簡単に攻撃され、死傷者を出したのだから、恥さらしである。

ヨルダン高官、米基地自爆犯の「二重スパイ」は医師と
http://www.cnn.co.jp/world/CNN201001060013.html

欧米主要マスコミはどれも、そのような見出しで報道し、BBCもお手伝いしている。

CIAへの自爆テロ、実行犯は二重スパイ 読売新聞
アフガンCIA基地攻撃、自爆犯はアルカイダ二重スパイ=報道 ロイター
アルカイダの二重スパイの犯行=アフガンCIA基地での自爆テロ 時事通信

Afghanistan CIA suicide bomber 'fooled family'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8442371.stm

なぜ防げなかったのか、責任を問われる人物が出てくるのは間違いないだろう。しかし、このような報道が大々的になされることによって、本来問われるべき問題を問わさせない構造ができあがる。

本来、問われるべき問題とは何か?

それは、二重スパイであればなんであれ、彼がなぜ自爆攻撃をしたのかということだ。HOW?ではなく、WHY?だ!

記事の見出しにもなっているように、アルカイダのメンバーだったから自爆攻撃した?
テロリストだから自爆攻撃した?

誰もが考えても分かるように、これは答えにならないだろう。アルカイダあるいはテロリストとして生まれる人間はいないからだ。何となくニュースを目にしている人は、ニュースに流れるテクニカルな問題に目を奪われる。ニュースはそのように構成される。大々的に構成されるニュースには裏がある、表面化させたくないことがある。もちろん、日本の主要マスコミの報道もそのように構成されている。どこかで、「日本のマスコミが元日から行っている小沢さん関係の報道をどのように受け止めていますか?」という世論調査でもやると面白いかもしれない。選択肢は何がいいだろう?選択肢なしに文章で回答してもらった方がいいだろうか?

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