悲しきかな親米ポチ脳(?) - ある人の例(修正)2009/09/20

元サウジアラビア大使の岡崎久彦さんだったかもそうだったが、俺が親米ポチ脳と思う人の意見というのは、何を言っているのか、何を言いたいのかどうもよく理解できない。元NHKワシントン支局長の手嶋龍一という方もそういう方々の一人だ。

手嶋龍一オフィシャルサイト スティーブンズクラブ「時代を読む」とやらで、鳩山さん当ての手紙でこんなことを書いている(メンバーサイトのようだが、セキュリティは雑。ID入力を求めるダイアログが出るが無視して本文をコピーできる。偉そうなこと書いてもこれじゃあ笑われそうな)。多分テレビとかで喋ってることと同じだろうから、一部を紹介させて貰おう。

引用>--------------
外交・安全保障の分野で、鳩山さんは「対等な日米関係」を目指すとしています。私もそうあるべきだと考えます。しかし、戦後の日米関係は、戦勝国と敗戦国の盟約であるため、「非対称な同盟」なのです。アメリカは東アジアの有事に日本を防衛し、日本はその見返りに基地を提供する。

「対等な関係」を志向するなら、軍事力をもって行動を共にする覚悟があると米側は受け取るでしょう。集団的自衛権の行使や沖縄の在日米軍基地の再編を巡って、党内にある多様な議論を取りまとめ、対等で清新な日米関係を構築することは容易なわざではないでしょう。
------------------<引用終わり

読んでいただいている方、手嶋さんが何を言いたいか分かるかなあ?

>「対等な関係」を志向するなら、軍事力をもって行動を共にする覚悟があると米側は受け取るでしょう。

鳩山さんが「対等な関係」を志向したとして、米側(「米側」と言っても、ちょっかい出すのは一杯いるだろうから、どこの誰か知らないけど)がどう受け取るかは米側の勝手だよねえ。今までと違う関係を模索すれば、相手の反応も違うのが当たり前。で、その相手が勝手に受け取ることを、いちいちこちらがマトモに受け取らなくちゃならないなんてこと全然無いわけ。相手は自分の都合のいいように受け取るわけだから、日本は単純に何が一番国益に適うか考えればいいだけ。それが「対等な関係」ってこと。アメリカに付き合ってこれまでいいことがあったか考えればいいだけ。イラクのこととか、契約寸前までいったイランの石油のこととか。で、対等に意見の違いは調整していく。

親米ポチ脳の発想って、だいたいがこうなんだよね。まるで米国のエージェントみたい、というよりエージェントそのものの発言をして、疑問に思っていない。自覚がまるでないの。例えば「アメリカは東アジアの有事に日本を防衛し、日本はその見返りに基地を提供する。」って言うともっともらしいけど、だから何なのと具体的に考えはじめたら、何も言っていないのと同じなんだよね。「見返り」が無条件なんてありえないんだから。要するに、単なる現状肯定の暗黙の強要ってわけ。

こんな人が国民の受信料で食ってるNHKの元ワシントン支局長だもんなあ。その前の同じくワシントン支局長の日高義樹さんなんて、全米商工会議所の会長主席顧問だよ。ネットではすでに大きく取り上げられている「年次改革要望書」に大層協力してるんでなかろうか(多分)。NHKは日本国民の受信料で運営されるマスコミ関係の「売国奴養成所」だったりして。

日高義樹
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%AB%98%E7%BE%A9%E6%A8%B9