メモ - 米国民はオバマに何を求めたのか?2009/09/28

オバマさんの大統領就任式典での米国民の興奮ぶりは誰もが記憶に新しいのではないだろうか。

米国を含めてネットでは、オバマさんへのネット献金は、小口とはいっても、実際には金融資本とからからがバックとか言われている。それでヒラリーに勝つことができた。公開されている資料を見ると実際にそうらしいのだが、とはいえ、白人も黒人も、あれほどの多数の人たちがワシントンDCに集まり、興奮気味に彼の就任を祝ったことも事実であり、マスコミ報道などを見ての通りである。

また、共和党マケインとの最終決戦では、いくらオバマの人気がすごく、予備選でヒラリーに勝っても、米国民の7割前後を占める白人が黒人大統領を認めるわけがないという意見もあった。しかし、オバマは勝ち、あの歓喜の大統領就任演説へとつながった。

こうなると、米国民は何かをオバマに求めたと考えるのが普通だろう。では、米国民はオバマに何を求めたのだろうか?あの熱狂は、日本国民が今回の選挙で民主党に求めたものと同じ性質のものなのだろうか?

米国民がオバマを迎えたときの、白人、黒人を問わない、あの熱狂はなぜ起きたのか?

この理由を探ることは、日本のこれからの対米政策を考える上で重要な意味をもつかもしれない。少なくとも、米国民の黒人人口一割ちょびの中で黒人が大統領に就任したということは、米国社会の最高価値の崩壊、あるいは最高価値の達成を意味している、と思われるから。