【メモ】朽ちゆく帝国 10/252009/10/25

最近の米国発のニュースを読んでいると、つくづく末期症状の帝国はこんなになるのかと思う。ぼろぼろだ。

・ オバマが政権内、金融業界内でどういう扱いを受けているか参考になるかもしれない。金融のことなど何も知らず、当事者に問題を丸投げしたアホ扱い?オバマがWall Streetに関する演説をするというのに、誰も姿を現さなかった?どうして、何で彼らはオバマを尊敬しないの?得られるものを得られれば、オバマなんてどうでもいいわい。

SIMON JOHNSON(元IMF主任エコノミスト): ...And that's why they didn't show up to President Obama's speech on Wall Street.
BILL MOYERS: Why don't they respect him?
SIMON JOHNSON: Because they think that the next time they won't even have to ask. They'll just be given the bailout that they want.
MARCY KAPTUR(14期を務める下院議員): Right. That's been their history. Their bed is feathered. When they messed up during the 1980s, they put their bill through the savings and loans crisis on the American people. $140 billion.
http://www.pbs.org/moyers/journal/10092009/transcript4.html

・ 未だにこんな本が出る米国民の脳天気ぶり...「アメリカン・ドリーム」を信じている米国民の啓蒙本かも。嘘なんだから、もう信じるのは止めなさい。オバマさんはあくまで例外中の例外、超ラッキーだったのです。

Is The American Dream A Myth?(アメリカン・ドリームは神話か?)
http://www.nationaljournal.com/njmagazine/politicalconnections.php

以前に紹介したけど、この記事にも書いてあるように、貧乏人はいつまでも貧乏人、社会の固定ぶりは、米国の方がヨーロッパよりひどいのだ。

Though we venerate the American Dream, studies show that children born to low-income parents in the United States are more likely to remain trapped near the bottom than their counterparts in Europe, the authors report.

・ どうも日本経団連とつるんでいる米国商工会議所。中小企業の味方のはずなのに、何で会長は米国中小企業をヒドイ状態にした大銀行を擁護するの?

Why Is The Chamber Of Commerce Defending Big Banks?
http://baselinescenario.com/2009/10/20/why-is-the-chamber-of-commerce-defending-big-banks/

そりゃ当たり前でしょ。米国にあるかどうかも分からない商工業なんて、何の役に立つの。在日米国商工会議所ももっぱら大企業のために働いているわいな。

・ 銀行発行、金利79.9%のクレジットカード!

米国には国レベルでの利息制限がないことはお伝えしたとおり。で、79.9%の利息も合法ということになる。とはいえ、やはり、マジ?本当かいな?と思い、つい記事を読み返してしまう(コメントも興味深い)。

No, You're Reading That Right(いいや、見間違いではありません)
http://www.nbcsandiego.com/around-town/shopping/No-Youre-Reading-That-Right-64173667.html

カードの発行元はサウスダコタのFirst Premier Bank。同銀行のWebサイトによれば、ビザやマスターカード発行では全米で10番目。FDICのスポークスマンよれば、利息制限は州レベルでは設けられているけど、連邦レベルではない。サウスダコタでは、クレジットカードにどんな利息を設定しようが、個々の銀行の勝手。これがFirst Premier Bankの立派な総裁さんかな?

First Premier Bank
http://www.firstpremier.com/

コメント

_ あ ― 2009/10/25 23:35

ダメだわこりゃ_| ̄|○

アメリカもう国として機能していないのかも。

前述のThe Long Bull Market for Wall Street Payのグラフ見ると1945~1990年まで金融機関の報酬が低い時期が示されているけど、この時期こそがアメリカが一番面白い時期だったんじゃないだろうか。

フレッドアステアなんかもちょうど金融機関の報酬が低い1940年代の人気者だったし。

好きな人には申し訳ないけどほとんどどうでもいいヒップホップなんかが出だしたあたりから金融機関の報酬が上がってきてますよね。

両端はいずれも金融機関の報酬が高い事からすると、アメリカって元々は本当につまらない国だったんじゃないだろうか。
アメリカンドリームこそが例外なのでは?

てか前々から思ってたけど日本のバブルもバカバカしくね?
土地ころがして利ザヤ稼ぐってんな発想自体あくびモノですよ。
あの時期もこんなの何がスゲェだ?!といつも思ってました。

アメリカ腐りきってますね。
オバマさんまでそのうちサジ投げたなどという事がないよう祈るばかりです。

_ masa ― 2009/10/26 18:51

初めまして「あ」さん。

ご承知のように米国内ではだいたい人種別に棲み分けが行われています。場所によっても違うのでしょうが、少なくとも私の動いた範囲内では、何となく黒人の住むヨレヨレの町並みっていいんですよね。日本にいると、犯罪というと黒人が出る頻度が大きいので心配していたのですが、どうも事情が違う。同じ仕事がなくても、黒人の方が殺伐とした感じがなくてゆったりしていました。知り合った女性で最高だったのも、黒人だったし。アメリカでは信じられない、はにかむ表情をするんですよ。

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