なぜ彼らは売国奴か?2009/06/14

俺の回りには小泉さんや竹中さん、西川さんを「売国奴」と呼ぶことについて、信じられないと言う人、反発を覚える人が未だにいる。そのときは、総務省が鳩山邦夫元総務相名で4月3日付けで出した次の公文書を読むように勧める。A4でわずか5ページの文書。例えば次の「3 企業統治について」を読んだだけでも、自分が勤める会社、あるいはご主人が勤める会社と比較して、これがまともな会社と思える人がいるだろうか。こんな会社が「国民の共有財産」を預かっている。

「3 企業統治について
御社の経営者には、企業統治に係る責任があるところ、本事案においては、アドバイザー及び譲渡先の選定・審査における御社内の意思決定が担当執行役又はその上席の執行役の専決で行われており、また、重要な契約条項の実際の取り運び方について、相手方との間で口頭確認のみが行われたとされており、合意メモすらも残されていないため、合意内容が客観的に確認できないことから、本来、執行役の業務の監督を行うべき取締役会や内部監査が十分に機能していたか疑問が残る。国民共有の財産に関する認識の欠如も含め、その意思決定態勢自体に、大きな問題があるものと判断する。また、入札手続等の過程については、2次入札者の決定等、譲渡先選定に係る重要な意思決定が上司への口頭報告等で行われたため、役員共同での適正な意思決定が行われたかについて、事後的・客観的に確認できない状況にある。さらに、国会や総務省への本事案に関する説明も二転三転する等、国民利用者に対する説明責任を十分に果たしていない状況にある。」

総務省-「日本郵政株式会社法第14条第2項に基づく監督上の命令等について」
http://www.soumu.go.jp/main_content/000015456.pdf

コメント

_ チルチル ― 2009/06/14 20:43

 はじめまして。クールなのに説得力のあるご意見、感服しております。
 総務省にはシラクラしていた郵便会社が、参考人質疑に登場したジャーナリストの町田徹氏には、総務委員会の委員(国会議員)に配られた町田氏側資料をその日のうちに手に入れて、可及的速やかに当該資料について内容証明つきで訴訟もじさないと町田氏に迫り、さらに出版社にも圧力をかけた等々が明らかになっています。資料を渡した人間については、さらに委員会で後日追及され、とぼけ通しました。町田氏ホームページに西川氏の謝罪文が掲載されるにいたり、町田氏は事なきを得たようです。おそまつで笑える話ですが、どんなキタナイ手口を使うかもと思えば恐ろしいことです。

_ masa ― 2009/06/15 06:14

初めまして、チルチルさん。ご訪問有り難うございます。町田さんの件は知っていましたが、西川氏は謝罪文を書いたんですね。

総務省の監督命令、また町田さんの件もそうですが、マスコミがプロパガンダ機関になって、国民が求めていることを果たさなくなっている以上、一般の国民はどうすればいいんだろうか、という気がしています。ネットも一つの手段ですが、今のところ、影響力がまだ限られているというか。使っている人とそうでない人の情報量が違い過ぎてくると、これまた怖いところがあるし。とはいえ、今はとにかく個々人が細々ながらでも事実を伝えるのが一番なんでしょうか。私の回りでも事実を知ると、それなりに認識を変えてくれる方がいますし。どのぐらいを一般というのかわかりませんが、大多数は生活基盤は大して違わないわけで、何かに凝り固まっているのでない限り、同じ事実認識があると大体が同じような意見になるようです。

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_ マスコミに載らない海外記事 - 2009/06/16 09:00

2005年8月9日 100-8798 東京都千代田区霞が関1-3-2 郵政公社 生田正治様 生田正治様 長年にわたり、小生は日本の郵便局が提供している郵便と金融