竹中平蔵さん、米国を見習ってくれ!2009/06/12

植草一秀さんがブログの中で繰り返し注意を喚起していることに、「現在の日本郵政はどういう状態なのか?」という点がある。植草さんによれば、日本郵政株式会社は次の状態である。

引用>日本郵政は日本政府が株式を100%保有する「完全国有会社」であって、「民間会社」ではない。<
ソース:「国会に出頭すべき竹中平蔵氏と郵政民営化の嘘」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-da06.html

では、破産措置がとられた米国GMは、どうなのだろうか。GMは株式会社が「国有化」された状態。つまり、東洋経済の次の記事にあるように、米国政府が筆頭株主になることで、「国有化された株式会社」になった。だから、筆頭株主として今後GMをどうすべきか、オバマさんが口を出し、米国議会もスッタモンダやっている。「普通株の約6割」どころか、日本郵政は日本政府が100%の株を保有する株式会社。だから、なお一層のこと、日本郵政について日本政府や国会がスッタモンダやるのは、米国同様、当たり前のことなのだ。竹中平蔵さんは、いつまでもアホなことを言っていないで、自身がお気に入りの米国を見習って欲しいものである。見習えない、やましい理由でもあるんだろうか?

引用>今回の国有化という措置も極めてトリッキーだ。大統領は「GMは負債の山を築いてきた。さらなる融資は過去の間違いを繰り返すことになる。株保有しかなかった。経営はしない。興味もない」と強調している。ただ、普通株の約6割を持つことになった筆頭株主(政府)が、議決権を行使しないわけにはいかない。ある米国企業再生専門家は「当事者として議決した戦略が失敗した場合、オバマ政権はその責任をどうとるのか。とれるのか」と指摘する。<引用終わり
ソース:新生GMはいばらの道、オバマは「国有化」を決断したが…
http://www.toyokeizai.net/business/international/detail/AC/4aa4b0ce1344c36a092b1a3287e3b5a6/

*世界の笑い者、麻生首相!?2009/06/12

まあ、鳩山さんが辞任しようが政治が混乱しようがどうでもいいんだけど、その後のぶら下がり会見での麻生首相の発言は世界中がビックラこくんじゃなかろうか。国が日本郵政の株を100%を持っていて問題点が指摘されているのに...

 「西川さんの件については、いま、仮にも郵政会社というのは、民間会社。株主が特殊とは言え、その株主が人事権を使うっていうのは、基本的には、民間の事業に対して、国が直接色々なことを介入したりするっていうのは、努めて避けるべきだと、私は、基本的に、そう思っています。」
ソース:朝日新聞-「混乱生じたような印象、はなはだ遺憾」12日の首相」
http://www.asahi.com/politics/update/0612/TKY200906120270.html

となると、ゼネラル・モーターズ(GM)の国有化でオバマ政権がやったこんなことって、どうなるんだ?麻生首相にとって、オバマ政権は常識(?)知らずのとんでもねえ連中になるんじゃねーか?麻生さんのいう「民間会社」とやらにやりたい放題だもんなあ。

「オバマ政権は3月末、GMのリチャード・ワゴナー会長兼CEO(当時)を辞任させた。政府から新取締役の選定を任されたケント・クレサ暫定会長は、この時からウィッテーカー氏が次期会長候補として検討されていたと語った。」
ソース:日経BP「米政府、新生GM会長にウィッテーカー元AT&T会長を起用」
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCVY2596.html

世界の笑い者、麻生首相!?(ところで)2009/06/12

麻生首相の使っている言葉「民間会社」って一体全体どんな会社だろうか?「公共会社」ってあるのかなあ?会社って民間が前提なんじゃないかなあ?だから、ただ「会社」と言えばいいんだよね。で、日本郵政がどんな会社かといえば政府が100%の株を保有している会社。だから、英語でいうと「100-percent (or fully) government-owned company」になるんじゃないかなあ。だから、governmentはその会社に対して何でもできちゃう。米国政府なんてGM「普通株の約6割」保有で、前CEOの辞任をはじめとして、社員解雇、工場閉鎖などなどGMにやりたい放題やったり、やろうとしているもんね。