原油取引、ドル建てから通貨バスケット制へ!?2009/10/06

ドルの価値低下を踏まえて何年も前から出ていた話だけど、本格化するのだろうか。どういうわけか、日本も絡んでいる。次の一手に向けて駆け引きが活発化しているようだ。この記事の元になっているインディペンダントの記事を書いたのが、中東関係の主に政治的なことで有名なロバート・フィスク記者というのもなかなか興味深い。

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アラブ諸国、原油取引での通貨バスケット建て移行を協議=英紙
2009年 10月 6日 11:55 JST

 [シドニー 6日 ロイター] 英インディペンデント紙(電子版)は6日、アラブ湾岸諸国が原油取引での米ドル利用を中止し、通貨バスケット建て取引移行に向け、ロシア・中国・日本・フランスなどと極秘に協議していると報じた。

 ロバート・フィスク中東特派員によるこの記事を受け、ドル相場は軟化した。

 同紙がアラブ諸国の関係筋および香港にいる中国の銀行関係者の情報として伝えたところによると、通貨バスケットは、円・人民元・ユーロ・金のほか、サウジアラビア、アブダビ、クウェート、カタールなど湾岸協力会議(GCC)関係国が計画している統一通貨などで構成される。

 記事は「ロシア、中国、日本、ブラジルの財務相と中央銀行総裁らがすでにスキームについて極秘の協議を行っており、原油取引は今後、ドル建てにならないことを意味する」と指摘。また、この協議にはフランスも関与しているとされる。

 同紙によると、米当局はこの協議が行われたことを認識しているが詳細を把握しておらず、「この国際的な陰謀には対処する」姿勢を示しているという。

 ドル建ての原油取引を止めるとの観測はここ数年、度々浮上しているが、専門家の間では直ちにそうなる可能性は低いとの見方が有力だ。

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11811020091006
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まだ読んでいないが、インディペンダント紙のロバート・フィスクさんの元記事はこちら。

The demise of the dollar(ドルの死)
http://www.independent.co.uk/news/business/news/the-demise-of-the-dollar-1798175.html

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