湘南の片田舎から

現在の世界最大の喜劇は何だと思うだろうか？生活が悪化する一方の日本で、ちょっとこの何年かの世界のニュースを思い出しながら、何が世界最大の喜劇か考えてみるのも面白いかもしれない。

俺が見る世界最大の喜劇？．．．

それは、復興（あるいは破壊復興）ビジネスだろうか。これに直接関わる連中はボロ儲けできる。仕組みは簡単。例えば、復興ではないが、北朝鮮に対する人道支援とやらを思い出すといいだろう。日本もかなりの額を人道支援とやらをしてきたが、そのオカネとか物資とかを実際に仕切るのは、多少国際機関の職員が関わるものの、やっぱり北朝鮮を支配している側の現地の人間。これを例えばイラクとかアフガニスタンとか、パレスチナに当てはめてみるといい。

元々安定した政権などなく、ごく基本的な監査が行われているかどうかさえもわからない地域だから、復興資金とかで集まったカネはどうにでもなると考えるのが常識的な線じゃないだろうか。例えば日本がアフガニスタンに供与した復興資金がどうなったか、ご存じの方がいるだろうか？米国がイラク復興資金として提供したオカネがどうなったかご存じの方はいるだろうか。そうしたオカネがどのように使われているか、記録されているのだろうか。俺が知る限り、そんなものは見たことがない。ただいくら計上したという報告があるだけだ。例えば、外務省のこんな報告のように。

アフガニスタン支援
～紛争後の国家復興を支援する日本の新しい取組み～
http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/area/afghanistan/f_shien.html

米国では、ペンタゴン自体がイラクで使うとして報告したオカネでさえ、莫大な使途不明金があることが報告されている。このことを前提にすれば、これらの地域に復興資金とかで提供したカネの大半は使途不明金となると考えるのが妥当だろう。まともな監査して、その記録がとられるとは考えられないのだから。

いわゆる国際貢献として日本が何かあるたびに請求されるカネというのは、こういう種類のカネだということを、そろそろ認識した方がいいと思える。復興とか人道支援とかで回されるカネは、間違いなく、ごく一部の連中の懐に入っている。まともな監査もないから、関わる連中はボロ儲けとなる。現地と結託しさえすれば、お仲間がいさえすれば、身も知らない他人の命や生活をダシにして、無条件に儲かるビジネスなのだ。