カリフォルニアは州立銀行をつくるべき?2009/07/10

同じような疑問を持つ人はいるものですね。100兆円を超える税金で民間金融機関を救済する一方で、何でカリフォルニアに2兆円チョビの融資ができないのか。それも、このコラムによると、連邦政府はローンの保証にも応じなかったようですね。つまり、カリフォルニア州は自分だけで保証するしかなくなり、それがカリフォルニア州発行IOUの金利3.75%になった。

Yet the federal government has even rejected California’s request for a loan guarantee, which could have saved the State hundreds of millions of dollars in interest. The clear message is, “You’re on your own.”
出典:California Dreamin’: How The State Can Beat Its Budget Woes by Dr. Ellen Brown
(カリフォルニア州が予算の問題に打ち勝つ法)
http://dandelionsalad.wordpress.com/2009/07/08/california-dreamin%E2%80%99-how-the-state-can-beat-its-budget-woes-by-dr-ellen-brown/

ところがどっこい起死回生の一発!

何と法律では、州が「信用状」を発行することは許可していないけど、「小切手貨幣(?)」という別の形の貨幣を創造することは許可している。この貨幣を発行するには、州立銀行を設立しさえすればよい。

The law does not allow the States to issue “bills of credit,” but it does allow them to create another form of money called “checkbook” money. All a State has to do is to form its own bank

で、実際にそのようにしている州がある。ノース・ダコタ州とモンタナ州。で、この2つの州は予算不足に陥っていない。ノース・ダコタでは1919年以来、州の歳入をその州立銀行に預金して、その預金を信用創造の準備金として利用できるようにしている。つまり、自ら信用創造することでウォールストリートの信用凍結に打ち勝ってきている。

まあ、共和党とはいえ、シュワルツネッガー知事のことですから、こんな手をとるかどうか。シュワルツネッガーさんの提案している経費削減を見ると、これからオバマ政権がやろうとしている医療費削減や身障者に対する補助削減などほとんど人減らし案といっていい内容のようですから。

コメント

トラックバック