*サックスくんの金儲けと金儲け後進国日本2009/08/12

サックスくんは投資家、あらゆるものに投資した。もちろん、今や最悪の評価を受けているサブプライム・ローンの証券化商品にも投資した。もちろん、発行元の住宅金融会社や銀行にも投資した。投資家仲間には疑いの目で見るのもいたけど、心配はない。栄次くんがいる。栄次くんはこれらの投資に対する保険を引き受けてくれる。もし儲けを回収できなくなったら、毎月のわずかな保険料で損失全額を保険で支払ってくれる。そればかりじゃない。別に投資はしていないけど、リーマンなんてけちな奴を潰せば、そこにも保険を掛けているから、栄次くんは支払ってくれる。何と言っても、世界最大の保険会社なんだから。

ところが、サックスくんが思ったよりも早くに回収できない状況が訪れ、栄次くんに保険金の請求を求めることになった。ところが、栄次くんはそんな保険金を支払う資金はないという。しかし、サックスくんは実は栄次くんの資金力を知っていたし、ちゃんと裏で保険金を支払わせる手を打っていた。こんなときのために、栄次くんの後始末をさせるお仲間を政府に入れていたのだ。で、お仲間が仕切る政府に向かってサックスくんは、買収していたマスコミにこう言わせた。

「こんなでかい保険会社を潰してもいいのか。どれだけ保険を掛けた人たちが迷惑を被ることか理解しているのか。」

この一言で、サックスくんのお国の政府は栄次くんを国有化して助けることにした。政府は、「栄次くんのところで保険を掛けていた人はいらっしゃぁ~~い、ちゃんと保険金を払いますから」と発表した。

こうしてサックスくんは、税金を受け取った栄次くんからちゃんと保険金を受け取ることができた。メデタシ、メデタシ。

ところで、サックスくんは世界の投資家であるから、世界各国に投資をしている。そのうちの一つ日本はまだ金儲けに関しては子供で、投資の回収を難しくするようなことをやっている。まあ、後進国は自分たちの金儲けに夢中でたまに主人のことを忘れる傾向がある。例えばコイズミ・タケナカの雇われで、現在は大都市の副知事をやっているとい猪瀬やオリックス、トヨタなどは、こんなバレバレのことをやっている。

「(元オリックス役員で、)石原伸晃講演会委員長の山本正明が(中日本高速道路)の専務に就任。実権を握る。このときに猪瀬は社用車をすべて無駄だといって売却。その後、車がないと仕事上困るということですべてオリックスリースに契約。そして買う車はすべてトヨタ車。つまりは、俗に高速道路民営化、オリックス・トヨタの利益最大化方程式を現実化した。」
- このお話は阿修羅掲示板の次の投稿に基づく架空の出来事です。
「コウソクドウロミンエイカ オリックスとトヨタ天下り男の利益最大化計画」
http://www.asyura2.com/09/senkyo68/msg/1014.html

また、サックスくんと栄次くんの話は次のローリングストーン誌のMATT TAIBBI氏の記事に基づいています。

The Big Takeover
The global economic crisis isn't about money - it's about power. How Wall Street insiders are using the bailout to stage a revolution
http://www.rollingstone.com/politics/story/26793903/the_big_takeover/print