*背後の所有者、運営者が誰かを想定する(修正追記)2009/08/23

イラク戦争などを通してブッシュ・チェイニー政権のやってきたことを追っていると、いったい、この政権は米国民が選び、米国民の税金で運営されている政権なのかと思い始めてしまった。そのうち、ブッシュ・チェイニー政権は軍需企業と石油企業が運営していると考えると、いろいろと起きていたことが無理なく頭に入るようになった。

では、オバマ政権はどんな連中が運営しているのだろうか。多くの方が指摘しているように、ゴールドマン・サックスなどのウォール街の企業の方々が中心であることは間違いないだろう。オバマ政権には、ゴールドマン・サックスの卒業生がこれでもかとばかりに入り、実際、無条件かつ金額制限なしに税金を投入してきた。

そんなふうに思い始めると、次に思い浮かぶのが、国際金融資本に対して例えば軍需企業とか石油企業、自動車企業とか区別することに何か意味があるのかということだ。例えば俺たちは普通AIGとゴールドマン・サックスを区別して考える。しかし、両方の株主の過半数が国際金融資本で占められていたらどうか?単に業種が違うだけで、実質的に株主という所有者は同じ金融資本ではないのか。また、トヨタは日本の自動車会社ということになっているが、トヨタの株主の過半数が国際金融資本で占められていたらどうなるか。企業は株主が所有していることになっている。とすれば、その分だけ国際金融資本の企業ではないのか。日本企業といっても、本社の登記が日本というだけで、少なくとも株主構成からいえば、過半数は日本企業ではないのではないか。

このように考えていくことは、非常な驚き、驚愕を伴う。しかし、このように考えることによって、日本経団連のトヨタの奥田さんや御手洗さんの推進した派遣法改悪などもよく理解できてくるように思える。また、俺が勉強中の、現在オバマさんの推進しようとしている医療制度改革も。例えば、オバマさんの医療改革を支持している製薬業界と反対している保険業界の株主がいくつも共通していたら、どうなるのだろうか。

米国中央銀行であり、民間企業であるFRBが株主を公表しないというのも、なかなか意味深ではないだろうか。国際金融資本の金儲け至上主義の連中にとって大切なことは、意中の相手がパラサイトする価値があるかどうかってことだけ。