*「影の金融システム」 - 現在の状況2009/08/16

ゴールドマン・サックスをはじめとする、税金で救済された金融機関がいち早く利益を計上し、税金を返済し始めというニュースは皆さんご存じだろう。

米ゴールドマン・サックス、第1四半期は好決算 増資で公的資金返済へ
http://www.afpbb.com/article/economy/2592390/4030400

で、実体経済の方はまるでダメで、連邦政府ばかりでなく、税収の大幅な減収を受けて財政難の州は40州を超えるとされ、カリフォルニアをはじめとして財政破綻が噂される州もいくつもある。で、オバマ政権、連邦政府は助け船を出さない。しかし、税金で救済され、AIGへの救済資金から税金が回ったゴールドマン・サックスなどのほんの一部の金融機関にはカネがある。所得格差も広がりばかり。

ここから考えられることは、行き着くところ、これしかないんじゃなかろうか?

金融機関が州政府の株主になる。株主と言って正確でなければ、例えば、1990年代後半、通貨危機に見舞われたタイなどのアジア諸国にカネを貸し出すことによって、その国の主人になったIMFと同じ役割を金融機関が果たすってことじゃないだろうか。通貨危機に見舞われたアジア諸国、中南米諸国がどうなったか、米国民も学んでおいた方がいいかもしれない。いや、道州制などと訳の分からないことを言い出している俺ら日本国民もまた学んておいた方がいいかもしれない。

これこそが、新自由主義の最高形態と思える。金融機関あるいは企業が政府を運営する。その第一歩は弱小国であり、そして米国州政府が視野に入ってきている。ベネズエラのチャベス大統領が米国に嫌われる理由がよくわかる。

ベネズエラ、IMF・世銀から脱退へ
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/070501/7005.html

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